韓国のコミュニティーサイト「eTorrent」の掲示板に「日本は停滞した中にいる」とのスレッドが立てられたところ、さまざまな意見が寄せられた。

 スレ主は、日本について90年代まで本当に越えることはできない壁で遠い存在であり、いまだに国家競争力やブランド力では韓国が押されている部分があるものの、それでも今では韓国はたくさんの分野で追いついたようだと述べた。90年代には「ソニー>サムスン」という感じだったが、今では立場が逆転したと指摘。しかし、これまでの経緯を見ると、現在は「サムスン>華為技術社(中国の通信機器メーカー)」という感じだが、10年や20年後にはまたどうなるか分からないと述べた。

 スレッドには、韓国のネットユーザーからスレ主におおむね同意するとの意見が並んだ。

・「サムスン1社だけを見ればそうですね。私たちはさらに多くの夢を見なければなければならない」・「サムスンは一例であり、映画やドラマなど大衆文化などの側面でも韓国が頭角を表わす面も見えたりもします。とにかく国家地位や経済力でもいろいろな側面で、日本に近づいたようですね」・「日本は今、後退中なんですよ」・「日本は依然として先進国で豊かな国だが、以前ほどの力がないのは確か」

 一方、日本の底力を侮ってはいけないとする声も見られた。

・「日本を無視してはいけません。明治維新の時、日本は突然変化し、ドイツやイタリアと世界戦争まで起こした国。絶対無視してはいけない国家です」・「それでも依然として韓国のGDP×6=日本のGDP、韓国のGNP×2=日本のGNP」・「サムスンだけが半島の自尊心で、サムスンだけが半島のあらゆることだと考える未開な愚民が朝鮮の大多数。今後絶対に日本を凌駕(りょうが)することはないだろう」・「80年代末から90年代初め、日本に勢いのある時は、米国もけん制するほど威風堂々としていた。今と比べると想像できないレベル。それでも日本はまだ元気じゃないかな」・「日本は強い中小企業が多いからね」

 さらに、日韓は同じような道を進んでいるといったコメントや韓国内のことを心配すべきだとするコメントもあった。

・「日本は少子高齢化、今後生まれる世代を担保として捉らえて、生き残っている国。もちろん日本は途方もない経常収支黒字のためにそれが可能なんだけど、韓国は…」・「むしろ、われわれはより深刻な状況…。そして、製造業も考えてみれば日本は源泉となる技術が多くの産業を支えているが、私たちは無に等しい」 ・「日本は内需市場も韓国に比べてすごく丈夫で、私たちは日本が停滞している間に韓国を心配しなければいけない」

(編集担当:李信恵・山口幸治)