桐谷美玲
 中山美穂と向井理がパリを舞台に贈る3日間のラブストーリー『新しい靴を買わなくちゃ』(10月6日公開)。“恋愛ドラマの神様”北川悦吏子が監督・脚本を、岩井俊二がプロデュースを、坂本龍一が音楽監督を務める豪華布陣の中、MOVIE ENTERが注目するのは、もう一組の若きカップルとして、夢を追う恋人カンゴ(綾野剛)に逢いにパリを訪れる、スズメ役の桐谷美玲。自由奔放ながらも繊細なスズメを演じた彼女の素顔や、遠距離恋愛を成就させる秘訣など単独で話を聞いた。

――物語の舞台となる、パリの印象は如何でしたか?

桐谷:パリは元々大好きな街だったので、「そんな場所で映画が撮れるんだ!」というのがとにかく嬉しかったですね。ちょっと買物をする時間とかありましたけど、基本的には撮影してました。でも、撮影してる場所が観光名所だったので、すごく景色も綺麗で楽しかったです! 私がロケした場所だと、セーヌ河の所がすごく綺麗でしたね。パリは去年の夏に母親と旅行で行っていて、その前にも撮影でも行ったことがあるんですけど、ノートルダム寺院だけは行ったことがなかったので、その近くで撮影できたのはすごく良かったです。

――今回、桐谷さんが演じたスズメは、パリに到着早々、向井理さん演じる兄のセンを置き去りにしたりと自由奔放なキャラクターでしたが、彼女に共感した部分や、逆に自分との違いを感じることはありましたか?

桐谷:スズメちゃんは、カンゴに逢うためにパリまで行っちゃう行動力がスゴいなと。私には、そこまでの行動力がなくて、すごくインドア派なので(笑)。思い立ったら行動できる自由さは、羨ましいなと思いました。共通する部分は、あまり見せないけど、実は寂しがりやな所があって、実家にすごく帰りたくなるんですよ(笑)。

――確か、ご実家は千葉でしたよね? ホームシックになるほどの距離でもなさそうな気が。

桐谷:近いんですけど、千葉でも結構田舎の方なので、帰るのに2時間ちょっと掛かるんですよ。お仕事がいっぱいあったりすると、なかなか帰れず。実家で犬を飼ってるんですけど、その犬に逢いたくて、寂しくて母に写メを送ってもらったりしてます(笑)。

――桐谷さんご自身は、自分のことをどんなタイプだと思ってますか?

桐谷:よく「ユルい」とは言われますけど、意外と負けず嫌いだったり、ちょっとサバサバしてると言うか、男らしいと言うか、女の子っぽくはないのかもしれないです。一人で行動するのが好きとか、家で一人でいるのが楽しいとか、ゲームが好きとか、そういう所が(笑)。

――スズメとカンゴは、東京―パリ間で1万kmの遠距離恋愛を続けていますが、遠距離恋愛を成就させる秘訣は何だと思いますか?

桐谷:遠距離恋愛は経験も無いし、自分の周りにもいないんですけど、連絡とかって今だったら全然、普通にメールも電話も、顔を見ながら喋ったりも出来るじゃないですか。そういうのもやりつつ、ちょっとサプライズみたいに、たまに誕生日とか、そうじゃなくても何かの時に、昔ながらの手紙とか送ってみたら新鮮だし、嬉しいと思います。

次のページ:すごく恥ずかしいけど、ちょっと面白かった