ブンデスリーガ・ブレーメン通信 (1)
皆様、長らく御無沙汰して申し訳ございません。諸事情でブログをなかなか更新できませんでしたが、今日からブンデスリーガ・ブレーメン通信と題して、暫くの間3日に1回は更新出来るように頑張りたいと存じます。何故ならば今月の15日より、ブンデスリーガのヴェルダー・ブレーメンとのプロジェクトを始動させるべくブレーメンに滞在しており、監督やコーチ、そして選手のタイムリーな生の声をお届け出来る状況にあるからです。
先週末行われたブンデスリーガ第3節では、清武選手がアウェーでボルシアMGを相手に見事な決勝ゴールを叩き込んだ上に、全得点に絡む大活躍を見せました。キッカー誌も滅多なことでは出さない最高点の1を清武選手に与え、絶賛しています。また、同節のブンデスリーガ9試合でキッカー誌の評価1を獲得したのは、ハノーファー96のフスティ選手とアイントラハト・フランクフルトの守護神トラップ選手、そして清武選手の3人だけであり、勿論同節のブンデスリーガベスト11にも選出されました。
また、アイントラハト・フランクフルトの乾選手も、ホームでのHSV戦で先制点を挙げて勝利に貢献。スキルの高さのみならず非凡な得点能力を披露しました。
そして破れはしましたが、バイエルン・ミュンヘンからホッフェンハイムに移籍した宇佐美選手もブンデスリーガ初得点を挙げ、キッカー紙の評価ではチーム最高の2.5を獲得。今後ホッフェンハイムの中心選手として大に活躍してくれそうな予感がします。
彼ら以外では、岡崎選手を除いた内田、長谷部、細貝、両酒井選手には出場機会がございませんでしたが、3人もの日本人選手がこれだけ活躍してくれると、ドイツ滞在中の日本人としては誇らしいと申しますか、嬉しい限りです。何しろブレーメンの選手達が「清武選手はいいね!」と声を掛けてくれたり、彼について尋ねてきたりしてくれるのですから。
一方で清武選手のブンデスリーガ移籍については、個人的に苦い経験があり、彼がニュルンベルグで活躍すればするほど、悔しい思いがこみ上げてくるのもまた事実です。と申しますのは、昨年の12月にヴェルダー・ブレーメンのバウマンGM補佐とチーフ・スカウトのオルデネヴィッツ氏に呼ばれ、日本人選手を是非獲得したいので協力して欲しい旨依頼された経緯があり、昨年の5月に日本でオルデネヴィッツ氏とJリーグを10試合近くスカウティングして回った際に、同氏から唯一即戦力のお墨付きを得たのが清武選手だったからです。
ご存知のようにオルデネヴィッツ氏は、Jリーグ開幕時よりJEFユナイテッドで活躍してオッツェの愛称でサポーターに親しまれ、得点王にも輝いた経歴の持ち主です。ブンデスリーガでもブレーメン、ケルン、HSVといった名門クラブでストライカーとして活躍し、10年程前からブレーメンのチーフ・スカウトとして活躍。その選手を見分ける眼力は折り紙つきで、今回も日本人選手をなかなか褒めない中、清武選手だけには「彼なら即戦力で通用する!」と太鼓判を押したのです。そして清武選手に近い筋の方に打診をしたのですが時すでに遅く、ニュルンベルグとは仮契約を結んでしまっていた後でした。もう少し早くアプローチ出来ていたら、「清武、ブレーメン移籍」の文字が日本のスポーツ紙の一面の見出しに踊っていたかもしれなかったことを思うと残念至極です。
しかし、ニュルンベルグは早くから清武選手に目を付け、何度も日本に足を運んだ上で三顧の礼を持って同選手を迎えたわけで、そのようなクラブで監督やフロントから全幅の信頼を置かれてプレー出来るのですから、更なる高みを目指す為には最上の選択をしたと言えるでしょう。今後も怪我無くニュルンベルグで活躍を続け、香川選手に続いて清武選手がブンデスリーガ発の世界的スター選手となってくれることを大いに期待したいと存じます。
私としましては、ブレーメンのスカウト陣と共に清武選手に負けずとも劣らぬ人材を発掘すべく、精一杯の努力をして近い将来、必ずやブレーメンからも奥寺選手に続く日本人のクオリティー・プレイヤーをデビューさせたいと決意する次第です。Jリーガーの皆様には、今や先人達の努力の御蔭で、ブレーメンに限らず本場欧州の多くのクラブが常に何処かで皆様をチェックしていることを知って頂き、それが発奮材料となればと願っております。
嬉しい日本人選手の活躍で始まったドイツはブレーメンでの日々ですが、次回は今季からブレーメンとの契約を勝ち取った日本人鍼灸師、鈴木友規さんについてのお話しをさせて頂きたいと存じます。
また、アイントラハト・フランクフルトの乾選手も、ホームでのHSV戦で先制点を挙げて勝利に貢献。スキルの高さのみならず非凡な得点能力を披露しました。
そして破れはしましたが、バイエルン・ミュンヘンからホッフェンハイムに移籍した宇佐美選手もブンデスリーガ初得点を挙げ、キッカー紙の評価ではチーム最高の2.5を獲得。今後ホッフェンハイムの中心選手として大に活躍してくれそうな予感がします。
彼ら以外では、岡崎選手を除いた内田、長谷部、細貝、両酒井選手には出場機会がございませんでしたが、3人もの日本人選手がこれだけ活躍してくれると、ドイツ滞在中の日本人としては誇らしいと申しますか、嬉しい限りです。何しろブレーメンの選手達が「清武選手はいいね!」と声を掛けてくれたり、彼について尋ねてきたりしてくれるのですから。
一方で清武選手のブンデスリーガ移籍については、個人的に苦い経験があり、彼がニュルンベルグで活躍すればするほど、悔しい思いがこみ上げてくるのもまた事実です。と申しますのは、昨年の12月にヴェルダー・ブレーメンのバウマンGM補佐とチーフ・スカウトのオルデネヴィッツ氏に呼ばれ、日本人選手を是非獲得したいので協力して欲しい旨依頼された経緯があり、昨年の5月に日本でオルデネヴィッツ氏とJリーグを10試合近くスカウティングして回った際に、同氏から唯一即戦力のお墨付きを得たのが清武選手だったからです。
ご存知のようにオルデネヴィッツ氏は、Jリーグ開幕時よりJEFユナイテッドで活躍してオッツェの愛称でサポーターに親しまれ、得点王にも輝いた経歴の持ち主です。ブンデスリーガでもブレーメン、ケルン、HSVといった名門クラブでストライカーとして活躍し、10年程前からブレーメンのチーフ・スカウトとして活躍。その選手を見分ける眼力は折り紙つきで、今回も日本人選手をなかなか褒めない中、清武選手だけには「彼なら即戦力で通用する!」と太鼓判を押したのです。そして清武選手に近い筋の方に打診をしたのですが時すでに遅く、ニュルンベルグとは仮契約を結んでしまっていた後でした。もう少し早くアプローチ出来ていたら、「清武、ブレーメン移籍」の文字が日本のスポーツ紙の一面の見出しに踊っていたかもしれなかったことを思うと残念至極です。
しかし、ニュルンベルグは早くから清武選手に目を付け、何度も日本に足を運んだ上で三顧の礼を持って同選手を迎えたわけで、そのようなクラブで監督やフロントから全幅の信頼を置かれてプレー出来るのですから、更なる高みを目指す為には最上の選択をしたと言えるでしょう。今後も怪我無くニュルンベルグで活躍を続け、香川選手に続いて清武選手がブンデスリーガ発の世界的スター選手となってくれることを大いに期待したいと存じます。
私としましては、ブレーメンのスカウト陣と共に清武選手に負けずとも劣らぬ人材を発掘すべく、精一杯の努力をして近い将来、必ずやブレーメンからも奥寺選手に続く日本人のクオリティー・プレイヤーをデビューさせたいと決意する次第です。Jリーガーの皆様には、今や先人達の努力の御蔭で、ブレーメンに限らず本場欧州の多くのクラブが常に何処かで皆様をチェックしていることを知って頂き、それが発奮材料となればと願っております。
嬉しい日本人選手の活躍で始まったドイツはブレーメンでの日々ですが、次回は今季からブレーメンとの契約を勝ち取った日本人鍼灸師、鈴木友規さんについてのお話しをさせて頂きたいと存じます。
1955年、タイ王国バンコク市生まれのフットボールジャーナリスト