アーセナルからFWニクラス・ベントナーを連れてきただけでは、ユヴェントスのジュゼッペ・マロッタ代表取締役は止まらない。すでに1月に向けても動いており、この夏のマーケットで狙っていたターゲットを確保できるかもしれないのだ。

それは、アスレチック・ビルバオとの契約が今季で満了するFWフェルナンド・ジョレンテのことである。また、31日、マロッタ代表取締役はアタランタDFフェデリコ・ペルーゾ獲得への最後の攻勢を仕掛けた。アタランタとは合意しているが、それは1月の移籍に向けてのものだ。

一方、ベントナーは31日にメディカルチェックを受け、2013年6月までの契約にサイン。アーセナルとの合意は、600万ユーロ(約6億円)での買い取りオプションつき無償レンタルだ。マーケットの最終日に、ユーヴェはようやくFWを獲得した形である。サポーターが待っていたトッププレーヤーではないが、ベントナー本人は自分がセカンドチョイスだとは感じていない。ユーヴェの公式サイトで、ベントナーは次のように語った。

「自分のキャリアにとって正しい一歩だと思っている。イタリア最大のクラブに来た。競争のレベルが高く、期待もすごく大きなところだ。僕にとってはビッグチャンスだよ。このユニフォームを着ることを名誉に思うし、誇りに感じる。ゴールを決めてユヴェントスが目標を達成する助けになりたい。素晴らしく、特別な何かの一員になりたいんだ」

100年を越えるユヴェントスの歴史において、彼は9人目のデンマーク人選手である。

「ここではジョン・ハンセン、カール・プラエスト、ミカエル・ラウドルップがプレーした。デンマークの歴史で最も偉大な選手たちだ。彼らに恥じないよう、できるだけ頑張るよ。(アントニオ・)コンテ監督? 彼のプレースタイルは知っているし、早く指揮下に入りたい」

ベントナーはチャンピオンズリーグにも言及した。ユヴェントスはグループリーグでチェルシーやノアシェランと対戦する。ロンドンへの帰還や、コペンハーゲンでの試合は、彼を興奮させるだろう。

「自分のルーツであるコペンハーゲンでの試合には興奮するだろうね。もちろん、ラウンドを突破したい」

ベントナーは早くピッチに立ちたいと待ち望んでいる。1日にはヴィノーヴォで最初の練習をこなすだろう。チームはウディエーゼ戦への遠征に向かうが、ベントナーはヴィノーヴォに残る。背番号が10にならないことは確かだ。