玉木正之氏はペナントレースの順位予想を記者から聞かれて、年俸総額の順に上げてぴたりと当てたことがある。そして「プロ野球の魅力は順位争いだけじゃない」と喝破した。確かにそう思う。勝った、負けたも大事ではあるが、そのプロセス、そして個々の選手の活躍、一つ一つのプレーにも野球の魅力は潜んでいる。

順位予想は、それほど大事だとは思わないが、データを愛好するものとして、一応あげておこう。
例によってマトリックスをあげる。DIPSとRC27でマッピングをしてみた。2011年は実績、2012年は選手成績を集計して出したもの。オレンジの点線は昨年のポストシーズン進出チーム。

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はっきりわかるのは、ダルビッシュが抜けた日本ハム、杉内、ホールトンが抜けたソフトバンクの投手力が落ちていること。

ソフトバンクは補強はしているが、投打のバランスのとれた強豪チームから、打線頼みにシフトしている。
日本ハムはほとんど補強をしなかった。投手頼みだった戦力は弱小化している。

西武は中島が残留し、外国人など若干の補強もあったため攻撃力はややアップ。ただし帆足の抜けた投手力はややダウン。

オリックスは投手力のダウンがなかった上に打線の補強があったので、攻撃力が大幅にアップ。昨年1勝の差で逸したポストシーズン進出を望める戦力になった。

これら4チームに比べると楽天、千葉ロッテの伸び幅は狭い。shibakawaさんには申し訳ないが、4強2弱で推移するのではないだろうか。ただ戦力差は縮まっている。激戦になると思う。

2011年 ソフトバンク 日本ハム 西武 オリックス 楽天 千葉ロッテ
2012年 ソフトバンク 西武 オリックス 日本ハム 千葉ロッテ 楽天