有利なのはインテルだが、マルセイユは勝つためにサン・シーロへ向かう。13日のチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦セカンドレグで、インテルと敵地で対戦するマルセイユのディディエ・デシャン監督は、インテルを警戒してこう話している。
 
「ファーストレグの結果(1−0でマルセイユ勝利)はこうなったが、インテルが有利であることに変わりはない。リーグ戦での我々の不調には、いくつか説明があるが、明日の我々には失うものがないんだ。一つのチャンスがあり、それを争うというだけだよ」
 
マルセイユはFWロイク・レミー、MFマテュー・ヴァルブエナ、MFステファン・ムビアが復帰。デシャン監督はそれぞれ起用する可能性がある。
 
「もちろん、全員起用できる方が良い。レミーはウチのベストストライカーだ。ムビアとヴァルブエナは中盤の厚みをもたらしてくれる。我々には全員が必要なんだ。インテルと観客からのプレッシャーに耐えなければいけない。だが、ウチが1点取れば、彼らにとって非常に難しくなる」
 
CLの舞台はリーグ戦での不振を忘れるために役立つだろう。一時は好調だったマルセイユだが、今は4連敗中だ。
 
「リーグ戦でもうまくやりたいと思っているよ。それぞれ要求も困難も異なるが、一つの大会を戦うからと、別の戦コンペティションを排除することはない」
 
「リーグでの不振の理由? 大事な選手を失ったり、アフリカ・ネーションズカップで選手たちが疲れたり、判定が不利だったり…いろいろある。解任? 報道は知っているが、私に言えるのは、多くの監督に起こり得る話ということだ。私としては、ラウンド突破を達成すべく、チームをできるだけ良い状態にすることを考えるのみさ」
 
「我々にとっては守備が大事になるが、ゴールを決めることも重要だ。ファーストレグとの違いは、我々はドローでも良いが、インテルは勝つしかないということ。我々は信じなければいけない。ただし、戦力ではインテルの方が有利だがね」
 
最後に、デシャン監督はインテル攻撃陣やFWディエゴ・ミリートについて、こう語った。
 
「ラニエリ監督は幸運だよ。ミリートと(マウロ・)サラテ、(ジャンパオロ・)パッツィーニの中から選ぶのは難しいことだが、彼らは非常にクオリティーのある選手たちだ。ファーストレグでは予想外の選手起用で驚かされた。明日はより典型的なメンバーで来るだろう。あらゆることがあり得るけどね。ミリートがマルセイユへ? 彼は素晴らしい選手だが、我々の経済力では近づけない」