先の芥川賞作家が「もらっといてやる」なら、こちらは「言わせといてやる」といったところか。
 連続不審死事件で男性3人に対する殺人罪などに問われている平成のブス毒婦・木嶋佳苗被告(37)の裁判員裁判で、2月17日からついに被告人質問が始まった。

 このなかで木嶋被告本人が、さも自慢げに「元デートクラブ嬢で月々150万円もの収入があった」という過去を披露。「あのルックスでなぜ?」と、事件発覚以来、アタマを抱えている世の男性諸氏をさらなる混乱に陥れている。
 「この日の木嶋被告は、白いカーディガンに黒いスカート姿で法廷に現れました。髪型は相変わらずの内巻きボブ。体型も相変わらずデブで、その後の“イイ女風”の答弁とのギャップが際立っていました」(傍聴した男性記者)

 木嶋被告によれば、18歳で北海道から上京し、渋谷の喫茶店で楽譜を見ていたところ、知らない男に声をかけられたという。
 男はスカウトマンで、『あなたのような女性を好きな男性がたくさんいます』と切り出した。これが“契約愛人”としてのスタートで、その業務内容は一流企業の役員や医師、弁護士など高収入の男性とデートしたりするほか、「ホテルでエッチすることも」。また、一人の顧客と2度目のデートでセックスして10万円をもらったというが、そのとき客から「今までセックスしたなかで、あなたほどすごい女性はいない」と絶賛されたことを上品な語り口で自慢したのである。

 さらに木嶋被告は、「愛人契約の男性は私を褒めてくれたけど一般の人はどうかな?」と思い、女としての価値を確かめるため、愛人契約を続けながら池袋のデートクラブにも登録。そこでも10人ぐらいの男とセックスしたと続けた。
 弁護人「セックスして褒められました?」
 木嶋被告「はい。うーん、具体的には…テクニックよりも本来持っている“機能”が高い、と…」
 なんと、自ら“名器”であることも披露。弁護人から「他の男性とセックスして裏切りになるとは?」と尋ねられると、「私はそういう価値観を持っていません」と、堂々のヤリマン宣言まで飛び出したのである。

 法廷では、被害者の一人から1億円近くを巻き上げていたことも明かされた。名器だというのも、あながちウソじゃないのかも…。