興味深いニュースを見つけたので、シェアします。現在22歳のMF秋吉泰佑(あきよし・たいすけ)選手が18日、ブルガリアのスラビア・ソフィアとの契約を完了し、同国初の日本人プレーヤーとなったと報じられています。

 記事によると、同クラブはブラジル人と契約した同国初のクラブでもあり、今回新たに「初めて日本人と契約したブルガリアクラブ」となったわけですね。創立100周年を来年に控える、ソフィアのクラブとしては最も歴史あるチームだそうです。

 なかなか興味深い話ですし、個人的に新婚旅行は東欧もありかなとか思ってるので、地球の歩き方 ブルガリアでも買って勉強しとこうかなと。

 記事には秋吉のコメントも掲載されており、

 http://asia.eurosport.com/football/international-football/2010/akiyoshi-joins-slavia_sto3163469/story.shtml
>"I was really excited to join a Bulgarian club as I thought that the guys know Kotooshu (a famous Bulgarian wrestler competing in Japan)," Akiyoshi, 23, said. "But they said they've heard about him but they've never seen him.

>"It's a big surprise for me because he's extremely popular in Japan and everyone knows him," added Akiyoushi, who played in the Asian Champions League's group stage with Singapore Armed Forces.


 琴欧洲について、ブルガリアの選手たちが名前を聞いたことある程度でしかないことに大層驚いているとか。まあ、イリアン・ストヤノフ(元広島)も琴欧洲とプライベートでかなり仲良しだったそうですが、ストヤノフがサッカーファン以外の日本人にどの程度有名だったかを思えば、そんなに意外でもないかなと。

 にしても、個人的な驚きはむしろこの記述で、


Akiyoshi's agent Sasa Vukojevic said the player turned down offers from Japanese clubs Gamba Osaka and Cerezo Osaka to join Slavia as his priority was to play in Europe.


 ガンバとセレッソからオファーを受けたが断った、とありますね。まあ日本のクラブが目にする記事ではないと思うので、フカシている可能性はあるにしても、まだ22歳ながらシンガポールで相当のプレー経験を積んでいる選手。ハッキリいって、日本の大学生あるいは高卒で4年間燻っていた選手よりも「使える」可能性は高いです。

 

 こちらは2009年、当時アルビレックス新潟シンガポールでプレーしていた頃の秋吉選手の動画。左足のFKと得点感覚が武器、ということでしょうか。

 アルビレックス新潟シンガポールといえば、是永大輔さんがCEOを務めるクラブで、所属は全員日本人。同国ではいわば「外国人部隊」だし「外様」なはずで、リーグのレベルアップに貢献するかわりに日本人をヨーロッパへ送り出す経由地にすることを目標としているクラブだと認識しています。

 是永大輔さんの単著はないようですが、ジャイアントキリングを起こす19の方法 に寄稿されている記事がとても面白いので、ぜひ一読をお勧めします。

 しかし、是永さん有言実行だなあ。すごいわ。


地球の歩き方 ブルガリア

ジャイアントキリングを起こす19の方法