まだ終わっていなかったら? マンチェスター・シティFWカルロス・テベスが、1月のマーケットの最後の最後でミランに加わることはあるのか? 魅惑的だが実現は難しいことだ。だが、アドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役の発言を聞けば、そう疑問を持つのは当然だろう。

ガッリアーニ代表取締役は『ミラン・チャンネル』で、「マーケット最後の2日間、私は9時から19時までオフィスにいる。サプライズはないと思っているよ。誰に分かるというんだ? サッカーではすべてが可能なんだ」と話した。

テベスは近いうちに欧州への飛行機に乗るだろう。今のところ、その目的地がマンチェスターであるのは明らかだ。だが、彼の頭には常にミラノがある。ミランとシティはこの週末も対話を続けた。難しいことだが、まだ扉はわずかながらに開いている。ポイントは変わらず、シーズン後に買い取りが実現しなかった場合、ミランがマンCに1200万ユーロ(約12億円)を支払わなければいけないという条項だ。

一方で、中盤の補強があるかどうかも謎だ。29日、ミランにはMFアレクサンデル・メルケルが2カ月の離脱という最悪のニュースが届いている。これにより、戦略が変わるかもしれない。新たな候補者は、キエーヴォMFルカ・リゴーニ。だが、来季に向けてすでに確保しているMFサリー・ムンタリにも注目だ。

ガッリアーニ代表取締役は30日午後、FWマキシ・ロペスの入団会見で次のように話している。

「マキシは現在と今後のミランにとって重要な選手だ。監督は大変気に入っている。だからこそ、彼の幸運を願っているよ。今から明日(31日)の19時(現地時間)まで、誰も加わることはないだろう。だが、サプライズもあるかもしれない。誰にも分からないよ。明日の朝に誰か加わることも…」

「テベス? 彼の加入は見込まれていない。もうM・ロペスがいるんだ。夏にどうなるかを見てみよう。マーケットはほぼ終わりだ。確かに夏のマーケットでも、私が終わったと思ってから、ぎりぎりのところで(アントニオ・)ノチェリーノが加わったけどね。単純に、終わったと言ってから話が出てきたというだけだ。今は、もう何もないと言っておくよ」

記者会見後、ガッリアーニ代表取締役はまだテベスを獲得する可能性があるか、マッシミリアーノ・アッレグリ監督と話すためにオフィスへ向かった。一方、M・ロペスは会見で次のように話している。

「ミランの選手になるのに、ぎりぎりまで待たなければいけなかった。でも、自信はずっとあったよ。すごく特殊な1週間だったけど、全員が僕に対して明確にしてくれていたからね。ミランは僕の夢のチームだ。こういうチームに来るためには、少しリスクも冒さなければいけないと思う」

「子どものころから、遅かれ早かれ、このチームに来るはずだと思っていた。これからは、ここにずっと残るために全力を尽くす。絶対に出て行きたくないんだ。僕らが勝たなければいけないもの? 簡単さ。このチームではすべてを狙うことが必要なんだ。あらゆることが可能だよ」