ラモス瑠偉「みなさん、お久しぶりです。ラモスです。心配をかけました。励ましの声、ありがとうございます」
 
「失ったものは大きすぎます。彼女の存在は大きすぎる。僕が乗り越えることはないと思います。不可能です。残された2人の宝物はいるし、おばあちゃんの面倒を見なければならないと思いますが、自分の人生は彼女と一緒に半分行ってしまったと思います」
 
「前向きで頑張っていかなければならないと思います。いろんな人から『時が経てば癒される』と言われます。でも、難しい。うちの家族は仲がよすぎるぐらいで、心の絆が……。娘は彼女と双子みたいだったし、息子も仲がよくて……。僕は彼女を魂で愛していたし、今でも愛しているし。家の中だけじゃなくて、いろいろな意味で彼女の存在は大き過ぎた。いきなり誰も予想しなかったことが起きて、急にね。でも急にじゃなくても心の準備なんかできない。人が愛するものをなくすのは……」
 
「彼女が今、いいところにいるのを信じてます。きっと楽しんでいるんじゃないかな。でも残された僕たちが、なかなか……。元に戻らないんですよね。これからどうやって人生頑張ろうかな。彼女は欠かせない存在だったし。僕のすべてでした。彼女がいなかったら僕はここまで来れなかったし、素敵な娘と息子を産んでくれなかったし。いろんなことが頑張れたのは彼女のためだったし。家を建てたのも彼女の幸せな顔を見たかったからだし、彼女が笑ってくれるのならローンなんて平気だった」
 
「でも、これからは娘や息子やおばあちゃんのためにも頑張らなきゃいけない。それに日本のサッカーにもまだまだ貢献できると思っています。またJリーグで監督したいし、日本代表もA代表とか下のカテゴリーで、自分が肌で感じたり教わってきたことを伝えられればと思います。そのためにもまた元気を出していきますね」