ロンドン五輪アジア最終予選に臨むなでしこジャパンは、5日の第3戦で難敵・オーストラリア代表と対戦、1-0でキッチリと勝利を挙げた。

しかし、大会の開催国・中国では、なでしこジャパンに対するアウェーの洗礼が、目に余る酷さで起こっているようだ。6日発売「週刊アサヒ芸能」(9/15号)の『NEWS SHOT!』では、『「記者がバスに乱入」「ゴルフボール地雷」なでしこを襲う中国の非道アウェー洗礼』との見出しで、その周辺情報を伝えている。

中国の嫌がらせについて、同誌にコメントするスポーツライターは、「まずは、8月28日の現地到着早々に、撮影禁止ゾーンに地元中国紙記者が乱入し、専用バスでくつろぐ日本選手たちを激写して問題になりました。日本メディアも取材規制がかかっていますが、それに対しても『写真を拒絶し、全ての取材を取り消すと脅した世界チャンピオン』と地元紙は大見出しを掲載し、『傲慢だ』と大バッシングする逆ギレぶりです」と語る。

また、サッカーライターは「練習場は外からまる見えになってしまう場所ばかりで非公開にしても意味がない。そのうえ、8月29日の練習場はゴルフ場と兼用。ピッチ上にはボールが地雷のように落ちていて、佐々木監督も苦笑しながら『ファ〜』とゴルフボールをコート外に投げていました。さらに驚かされたのは、タイ戦の前日練習(試合会場)で、『芝が傷むからスパイク禁止』という前代未聞の通達を中国サッカー協会が出したのです。私の取材経験の中でも公式練習で初めてですよ。でも、選手からは『ズルいけど、試合に勝って見返したい』という声が出ていました」というのだ。

開催地の済南市は、日中戦争の影響もあり、地元の年配者を中心に反日感情が高い。同誌は、「選手はオフの時間でも外出を控えています」とも伝えており、プレッシャーとストレスが日々蓄積する状況下において、なでしこ達は厳しい予選を勝ち抜くことができるのか――。

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