竹島領土権を訴える韓国の垂れ幕、なぜかカンボジアに登場

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日本と韓国が領有権を主張している竹島(韓国名・独島)。このところ竹島をめぐる日韓の衝突が相次いでいるせいか、韓国内では領有権の正当性を訴える活動が活発化している。

このような中で、なぜかカンボジアに「独島はわが領土」と韓国のスローガンが書かれた垂れ幕が登場した。

報道によると、この垂れ幕はカンボジア在住の韓国人会(代表、パク・クァンボク)が作成したもの。高さ5.5メートル、幅4メートルほどの大きさで、上部にカンボジアと韓国の国旗が印刷され、その下に「独島はわが国の領土」「プレアビヒアはカンボジアの領土」というメッセージが、韓国語、カンボジア語、英語で書かれている。垂れ幕はカンボジアの首都プノンペンに、4つ登場した。

山岳寺院「プレアビヒア」は、11世紀にカンボジアとタイの国境地域に建設されたヒンドゥー教寺院。2006年にカンボジアが世界遺産登録を申請したことをきっかけに、両国の対立が激化した。

パク会長は、「タイと国境紛争しているカンボジアの『プレアビヒア』は、独島と似ているところが多い。現地の人びとに独島が韓国の領土であることを分かりやすく知らせるため、垂れ幕を作った」と説明。「カンボジア人に独島問題を説明してもなかなか理解してもらえないが、プレアビヒアと比較して説明すると理解してもらえるので、そこに着目した」と語った。

韓国では竹島問題を世界に知らせるため、地道な広報活動を世界各国で展開している。だが、垂れ幕を通じたカンボジアでの広報作戦は、果たして韓国にプラスに働くのだろうか。

参照:カンボジア首都プノンペンに「独島は韓国領」垂れ幕 - オーマイニュース


(文:林由美)

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