旬の「夏野菜」を美味しくいただく東京のレストラン特集
気温は連日30度を越え、まさに夏本番を迎えているここ東京。
「だって暑いし、紫外線こわいし…」という言い訳をして、部屋に閉じこもってばかりいるガールはいませんか? そんなあなたはきっと「損」をしていますよ!

この暑さをかいくぐり、たどり着いた者だけが手にすることができる至福の味。それが、「夏野菜」。

今回は、太陽をさんさんと浴びて力強く育ったトマトやキュウリ、ナスといった、いまの時期だからこそ楽しめる新鮮な「夏野菜」を楽しめるレストランやカフェをご紹介。ヘルシーで美味しい、野菜のパワーをチャージして、今年の夏を元気に過ごそう!

屋上菜園で作られた“神楽坂野菜”を楽しむイタリアンレストラン ちょっとリッチな気分になれる、ご褒美野菜グルメ

まずは、ちょっとリッチな空間で野菜が楽しめるお店をご紹介。
神楽坂通りから一本折れた石畳の細道を行くと、レンガ作りの一軒家レストラン、『ARBOL(アルボール)』があります。

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ARBOLでは、料理に使われる野菜はほぼ自家製。岐阜県飛騨と京都府丹波にある畑、そしてレストランの屋上にある菜園で作られているのです。屋上では、常時20種類ほどの野菜を栽培。この時期は、トマト、ナス、ピーマン、エダマメなどの夏野菜がスクスクと育っています。

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「神楽坂で作られた“神楽坂野菜”をお客様に提供したいと思ったのが、屋上菜園を始めたきっかけです。何より完熟の状態で収穫した野菜はみずみずしく味も濃厚。さらに屋上で作っていれば、新鮮な状態で提供できると、いいこと尽くめなんです」とオーナーの古田さん。野菜作りと食材の活かし方について、全国各地はもとより海外まで勉強にいくこともあるそうです。

そんなこだわりがあるだけあって、ARBOLのメニューは野菜が主役。色とりどりの野菜がきれいに盛りつけられた「季節野菜の菜園バーニャカウダ風(1,200円)」は、そのまま食べてもおいしい旬の野菜がたっぷり食べられます。中にはカボチャの仲間でサクっとみずみずしいコリンキーや、カルシウムが豊富なグラパラリーフ、青臭さの少ない白キュウリなどの珍しい野菜も。一皿で12〜14種類ほどの野菜が食べられるという点もうれしいですね。

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定番メニューの手作り生パスタは、野菜を練り込んで麺を色着け。赤、緑、黄の生パスタを使ったメニューが用意されています。私がいただいた「飛騨夏野菜の冷製パスタトマトのガスパチョ仕立て(1,500円)」は、さっぱりとしていながら、ほのかに野菜の甘みが感じられる一品。冷たい喉越しも夏にぴったりです。ARBOLのメニューは、どれも色合いが鮮やか。ビビッドなカラーに野菜の力強さが感じられて、気分も盛り上がってしまいます!

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店内は、テーブル席とソファ席のほか、個室が1室。個室以外のどの場所からもキッチンが見えます。
「今どんな料理が作られているのか、今日はどんな食材が揃っているのか、キッチンを見れば一目瞭然。ARBOLでは、キッチンはいわばメニュー代わりでもあります」という古田さん。気になる食材があれば、お客さんの好みに合わせて調理もしてくれるそうです。

落ち着いた雰囲気と鮮やかに盛り付けられたメニューの品々、そして栄養満点の野菜で、肌にもカラダにもエネルギーがチャージできたみたい。少しリッチな気分が楽しめる一軒家レストランは、疲れたガールにおすすめですよ!

『ARBOL』
住所:新宿区神楽坂4-7
電話:03-6457-5637
営業時間:17:00〜24:00


六本木に農園が登場。女子会にも利用したい農業体験レストラン

「女子会のネタに困った……」。そんな時には、農業体験レストラン『六本木農園』はいかが? このお店のどこがすごいかと言うと、東京の、しかも六本木の真ん中にありながら、「六本木農園FARM」という農業展示場が併設されているんです。みなさんは、キュウリがどんな風に実を付けるのか、トマトがどんな風に赤くなるのか知っていますか? 「六本木FARM」ではそんな成長過程を見ながら、お酒や食事を楽しむことができます。

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この『六本木農園』は、実家が農家という“こせがれ”が集り、農家を応援しながら農業の大切、楽しさ、そして旬の食材のおいしさを広く伝える場所としてオープン。シェフも、バーテンダーも、もちろん野菜の生産者たちも、ほとんど農家の娘・息子だそうです。
特徴的なのが、不定期で行われる「農業ライブ」。農家や漁師、杜氏など日頃顔を見ることのない生産者達の話を直接聞くことができます。

何気なく食べていた野菜、飲んでいたお酒にも、作り手のさまざまな思いや、いくつもの工程があることをあらためて実感。

そして気になるメニューは、全国各地のこだわりある農園から届いた旬の野菜を、おいしく、かわいくアレンジして提供されます。
野菜そのものの味が堪能できる「農家さんのウェルカムベジタブル」は、「旬をまるごと満喫コース(5,200円)」と「六本木農園夏鍋コース(3,800円)」の前菜メニュー。「トマトってこんな味だったの」「カブってこんなにみずみずしいんだ」と野菜本来の味を再認識できます。

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「宮治豚の燻しチャーシューと夏野菜のバーベキュー」は「旬をまるごと満喫コース」のメイン料理。カボチャ、ナス、パプリカなどの夏野菜は甘みがたっぷりで、ジューシーな豚肉にも負けない濃厚な味わいです。

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「旬をまるごと漫喫コース」では60種類の野菜、穀物が使われています。おいしく食べて栄養もたっぷりとれるメニューは女子会にぴったり。さらに食について知識を深められる、そんな女子会がこれから流行るかもしれませんね!

取材先:『六本木農園』

世田谷育ちの野菜メニューが充実。買い物や散歩のついでに立ち寄りたいカフェ

二子玉川駅から多摩川沿いに進むと、JA東京中央が運営するFARMERS MARKETがあります。1階にあるのは世田谷産の野菜を扱う直売所。
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地元の生産者が直接持ち込んだ野菜が棚にズラリと並べられています。地元で作られた新鮮な野菜が手頃な購入できるとあって、9時の開店と同時に多くの人達で賑わいます。

そして直売所の2階あるのが『ゆっくりとカフェ』。

カフェでは、直売所で売られている世田谷産の野菜を使った四季折々の味が楽しめます。まさに“地産地消”を体現したかのような、地域密着型のカフェなのです。

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人気のランチメニューである「デリプレート(1,200円)」は、旬の野菜を使ったデリ3品に、スープ、玄米ご飯かパンがセットになっています。メニューは余分な油や調味料は使わず野菜本来の持ち味で勝負。また、食感の変化や食材同士のコンビネーションが楽しめるよう、1つのメニューにさまざまな野菜が使われているのも特徴です。

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ドリンクメニューも充実し、ほのかな甘みで、さっぱりといただける「小松菜マンゴーラッシー(700円)」や、爽やかな酸味で栄養も満点の「赤しそジュース(500円)」などは色合いもきれい。いかにも健康によさそうなビタミンカラーに元気をもらいました!

また、定休日の月曜日には、不定休でワークショップを開催。料理教室のほかフラワーアレンジメントの講座も開かれています。
二子玉川での買い物の途中に、または多摩川土手や次大夫堀公園、砧公園などへの散策の合間に立ち寄り、ほっと一息つくのにぴったりのお店です。

取材先:『ゆっくりとカフェ』

今回ご紹介した3件でたっぷりと野菜をいただいたら、いつのまにかカラダもウルウル。できるガールは、夏バテなんかしていないで、夏野菜のように元気を人に与えられるくらいパワーを持っていないとね!

(写真:小林友美、取材・文:K-Writer's Club 飯沼亜希子)