韓国の光州広域市西区庁は14日、市内の子どもの家(保育施設)で9日に配膳された給食の中から、カタツムリやクモなど異物が見つかったことを明らかにした。同庁は施設内を検査し、衛生管理に問題があったことを確認した。複数の韓国メディアが報じた。

 異物は、同施設に通う園児ひとりの給食から見つかった。園児は自分のご飯からカタツムリを、スープからクモを見つけると教師に伝え、施設側はすぐに園児の保護者に謝罪した。

 同庁は、保護者らから施設内の衛生状態を点検してほしいという要望を受け、13、14両日に現場点検を実施。同施設に行政処分を下した。

 同施設は5月16日にも、ご飯、レタス、味噌、大根のキムチという肉などのメインがない給食を配膳したとして、大きな物議を醸していた。当時、施設側は保護者らの抗議により給食の納品業者と調理師を交代し、謝罪した。

 韓国では今回の問題に限らず、学校などで提供される給食の衛生・安全をめぐる問題は後を絶たない。5月30日には京畿道水原市の中学校で給食のキムチの中からカエルが見つかったほか、6月3日には忠清北道で病気にかかった牛の肉が市場に流通し、学校給食として提供されていたことが判明している。

 韓国のSBS放送は6月10日に報じた番組で、ある子どもの家の冷蔵庫からカビの生えたおかゆや、流通期間が表記されていないアワビやとびこが見つかったと伝え、大きな波紋を広げた。

 韓国メディアは、今回の問題を「子どもの家でカタツムリご飯やクモの入ったスープが発見され衝撃を与えている」と相次ぎ報じ、衛生上の根本的な対策が叫ばれていると伝えた。(編集担当:新川悠)



■最新記事
「韓国の辛ラーメンから可塑剤」中国メディア誤報…韓国企業に打撃
学校給食のキムチからカエル、生産過程で混入か=韓国
今度はキムチからネズミ、半年で異物混入事故307件発生
韓国のインスタントラーメンにウジ虫が混入!? しかも生きたまま
海外産調味料から有害生物ウヨウヨ―寧波税関