インテルのイタリア代表MFチアゴ・モッタが30日、代表チームを離脱した。同選手は29日に行われたパレルモとのコッパ・イタリア決勝で屈筋を負傷。予定どおりに代表チームに合流したものの、エンリコ・カステッラッチ医師に付き添われて検査を受けた結果、ケガが認められた。

イタリア代表は3日にEURO12予選でエストニアと対戦し、7日にベルギーでアイルランドとの国際親善試合を行う。チェーザレ・プランデッリ監督は30日の会見で、「エストニア戦は私が就任してから最も重要な一戦だ。(予選突破に向けて)決定的な試合となるだろう」とコメント。すでに試合の雰囲気に入っているようで、「グループが犠牲を払うことを望む。大事な試合なんだ。歴史的に、我々は6月と9月の試合で苦戦している」と、気をそらすことのないようにと訴えた。

ローマMFダニエレ・デ・ロッシが代表から落選したことは議論を呼んだが、プランデッリ監督は「テクニカルな選択で彼が外れたわけではない。とても残念なことだが、彼は継続性と落ち着きを取り戻さなければいけないんだ。最近はそれを失っていると思う。代表のドアは常に開かれているが、あのようなピッチでの振る舞いは、私にとってはダメなんだよ。それは初日から言っているはずだ。連絡をしたか? ノーだ」と説明している。

一方、FWアントニオ・カッサーノとFWマリオ・バロテッリについては、「バロテッリにはすでに言っていたことを繰り返している。重要な終盤戦を過ごしたが、シーズンに満足していないようだね。カッサーノはミランで出場機会を得るべく、頑張らなければいけない。一般的に、出場機会が少ない選手は、自信を失う恐れがあるんだ」と語った。

さらに、指揮官はバルセロナについて言及し、「今の彼らがやっていることは素晴らしいね。我々の下部組織のモデルとなることを願っている。我々はすぐに結果を求めるが、彼らは正しい忍耐力を持ってきたんだ。それは見てのとおりだよ。イタリアではプレーに対する哲学がない。ジュゼッペ・ロッシ? バルセロナの一員になりたくない選手なんているかい? 彼がバルサに行けることを願っているよ」と続けている。

また、ほかの選手たちについて、プランデッリ監督は「(MFアンジェロ・)パロンボはサンプドリアでセリエBを戦っても代表になれるか? もちろんだ。(ミランGKクリスティアン・)アッビアーティのことを考えなかったのは、(ジャンルイジ・)ブッフォンがいるからだよ。その次は若手たちを成長させる。(ミランDFイニャツィオ・)アバーテはリーグ後半戦でとてもうまくやったが、今この時期に新しい選手を入れるのはリスクがあると思った」と話している。

最後に、ユヴェントスやローマ行きが注目されているアントニオ・コンテ監督やルイス・エンリケ監督について、プランデッリ監督は「各クラブが若手指揮官に賭けようとするのは、たくさんの側面を検討したということだ。アントニオは環境を知っているし、常に素晴らしいリーダーだった。良いチョイスだと思う。L・エンリケのことも知っているよ。彼のプレー哲学は、バルセロナのそれであり、ロングボールが少なく、グラウンダーのボールを多用するね」とコメントした。