ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役は、補強のターゲットを明確にしている。同氏は、「中盤の左サイドを探している」と、夏の目標を明かした。そして、ほかのポジションは十分だと考えており、「もし、攻撃陣で移籍する選手がいなければ完成だ。守備陣は、(フィリップ・)メクセスと(タイェ・)タイウォが加わることで完成した」と話している。

獲得の噂があるパレルモMFハビエル・パストーレ、ナポリMFマレク・ハムシク、サントスMFガンソについては、「それぞれがクラブの象徴的な選手だ」と獲得に否定的。トッテナムMFラファエル・ファン・デル・ファールトに関しては、「ノーだと思う」とコメントした。

また、18日にミランとの別れを宣言したMFアンドレア・ピルロについては、「我々が彼と敵対することはない」と、この先も友好関係が続くことを強調。ただし、「我々の監督は、ディフェンスラインの前に(MFマルク・)ファン・ボメルのような選手を考えている。人生には、始まりがあれば終わりもあるものだ。技術面での決断だよ」と述べている。

1月にミランの一員となったFWアントニオ・カッサーノについてもコメント。ガッリアーニ代表取締役は、「彼が幸せでないという感覚を示したことはない。彼の契約は2014年まである。もし、ここで幸せを感じることができていないというのであれば、彼と彼の代理人と話をしなければいけないね」と語った。

ミランはすでに優勝を決めているが、22日に行われるセリエA最終節を軽視するつもりはないようで、「今はウディネーゼ戦のことを考える。リーグ戦に敬意を示さなければならない。この試合は、ウディネーゼとラツィオのチャンピオンズリーグ出場権の行方を左右するものだからね」とコメントしている。

ジェノアからレンタルで獲得したMFケヴィン=プリンス・ボアテングは、ミランで見事な働きをした。インテル移籍の可能性も伝えられているところだが、ミランは同選手の残留を目指している。

「ボアテングについては、火曜日(24日)にプレツィオージ(ジェノア会長)と会談の予定がある。(共同保有中のFWアルベルト・)パロスキの件などとあわせて話をするよ。ミランから移籍してインテルに行くことはない。ジェノアからの移籍であれば、私には分からないことだ。とにかく、ボアテングはミランでプレーすると思う」