レーガ・カルチョでは、ユヴェントス、インテル、ミラン、ナポリ、ローマの5大クラブと、残りの15クラブとが、テレビ放映権料の分配をめぐって争っている。インテルのエルネスト・パオリッロ代表取締役は13日、イタリア『ラジオCRC』の中で、中小クラブに対して厳しい姿勢を見せた。

「レーガはこのように分裂しており、争いはマーケットに関しても続くだろう。ビッグクラブたちがお互いで選手たちをやり取りし、ほかのクラブから選手を獲得しないこともできるからだ。ビジネスというのは関係のある相手とするものである。片方が5大クラブからお金を取り去るというのであれば、スモールチームたちにお金をプレゼントしないことは明らかだ」

「“メランドリ法”では、25%がサポーターの数に応じて定められることが決められている。世論調査の助けを通じてね。5大クラブがこの調査に反していると言うのは事実ではない。むしろ、15のスモールクラブが押しつけている世論調査の基準に反しているのであり、これは現実に即していない。視聴率を含むやり方ではどうしようもないよ。インテル対キエーヴォ戦の視聴者は100万人だったが、これを平等に分けることはできない。両チームの正確な“観客数”を知ることができていないのは明らかだ。我々は世論調査には賛成だが、それは真剣に、透明性のあるやり方で行われる場合だ」

一方、いわゆる中小クラブからは、パレルモのマウリツィオ・ザンパリーニ会長が記者会見で次のように反論している。

「イタリアサッカーはバランスを持たなければいけない。私は、(放映権料の)50%を全員に渡し、30%は能力主義としてリーグのトップ10チームに、そして20%は過去5年間の平均に応じるというものだ。(ユヴェントスのアンドレア・)アニェッリ会長はユーヴェが別のリーグでプレーすると言っている? そうなれば良いね。我々はすでにユーヴェ抜きで戦ったが、とても良かったよ」

また、レッチェのピエランドレア・セメラーロ氏も、パオリッロ代表取締役に対し、次のように反論している。

「テレビ放映権の話から脅しにつながるのは、行き過ぎだと思う。いずれにしても、(5大クラブ同士だけでマーケットをするのは)現実的ではないと思うね。まあ、彼らが望むのなら…。イタリアサッカーは5クラブだけでできているのではない。パオリッロはそういう発言をするまえに、“メランドリ法”をよく読むべきだと思う」