今年もバルサはロシアの壁を破ることはできなかった。CLグループリーグ第2節、ロシアのカザンで行われたルビン・カザン対バルサの試合は、両チームがPKでゴールを奪い合い1−1の引き分け。勝ち点1を分け合った。

 昨シーズンもグループリーグで同組になっていた両チーム。カザンでは0−0の引き分け。そしてカンプ・ノウではルビン・カザンが1−2で勝利を収めていた。今シーズンもグループリーグで対戦した両チーム。ルビン・カザンは守備を固めカウンター攻撃を徹底する昨年同様の戦い方でバルサ相手に勝ち点をとった。

 試合後の記者会見でルビン・カザンのベルデェフ監督は、「バルサと対戦する時は他の戦い方はできない。勝つこともできたし、負ける可能性もあった。引き分けは良い結果だ」と守ってカウンターというサッカーでしかバルサには太刀打ちできないと認めている。

 バルサ相手に守備一辺倒となってしまうチームは多々あるが、ルビン・カザンは3試合ともディフェンスラインと中盤のラインの間にできるスペースをなるべく狭めることで、イニエスタ、チャビの侵入を防いだ。ディフェンスラインは引きすぎることなく押し上げを徹底していた。ボールを奪うと素早く前線にボールを預ける。これがバルサ相手にはまっていた。

 「バルサに勝つための方法を学んだなんてことは言えない」とベルデェフ監督は話すが、バルサ相手に3試合で1勝2分けの成績は見事だ。バルサに勝つための見本ともなりそうなルビン・カザンの戦い振り。ディフェンシブとはいえ鋭いカウンターを武器にCLで旋風を起こしている。

(スペイン通信)