インタビュー:小向美奈子「縄化粧に宿る芸術性を感じて欲しい」
SM官能文学「花と蛇」。原作は昭和37年に団鬼六が青春期の性的妄想を綴り、当時大反響を巻き起こした官能小説の古典だ。劇場映画化は谷ナオミ主演「花と蛇」(1974年 配給:日活)に始まり今作で8作目。注目の静子婦人には今最も危険な香りを漂わす女、小向美奈子が選ばれた。緊縛という禁断の領域に踏み込んだその心境を独占インタビューで迫った。
――まず、「花と蛇」という官能作品の金字塔ともいえるこの作品のオファーを受けたとき率直な気持ちを伺いたいのですが?
――出来上がった作品を見た感想はいかがでした? かなり激しいシーンもありましたが。
――素人的な意見で恐縮なんですが、緊縛シーンがとても痛そうでしたけど…。
――お客さんに見られていてアドレナリンが出ていたとか?
――信頼の上に成り立っているのが緊縛だと。
――とはいえ、縄1本で吊るされているわけですよね?
――シーンの中で一番辛かったシーン、または達成感を感じたシーンを教えていただければと思うのですが。