インタビュー:小向美奈子「縄化粧に宿る芸術性を感じて欲しい」
――撮影もかなりハードだったんですね。逆に達成感のあったシーンや瞬間はありますか?
――成田監督のドッキリなんですかね?(笑)
――この作品で演じられた静子という女性は、徐々に禁断の世界へ入っていく役どころですよね。小向さんはこの作品を経て、自分の中にない価値観や、世界観の変化って何かありましたか?
小向:価値観の変化かどうかはわかりませんが、作品を通じてたくさんの人と出会えたことは大きいですね。作品の内容が内容なだけに偏見を持つ方々もいらっしゃるかと思います。私も最初は緊縛のことなんてまったく知らなかったのですが、緊縛師の有末さんからお話を聞いて、緊縛の種類や縛り方の意味や、芸術作品としての緊縛という見方もあるのだと学びました。緊縛というものをどう捉えるかはその人次第ですけど、私が感じたのは高い芸術性です。有末さんは「緊縛は生け花と同じ。女性を綺麗に飾る手段だ」と仰ってました。“縄化粧”なんて言葉もあるぐらいですから。
――作品を観に来てくれるお客さんに対して、どのような視点で観て欲しいですか?
・花と蛇3―作品情報