産経新聞の外信コラム「ソウルからヨボセヨ」を担当するソウル支局長黒田勝弘氏の「やはり『東海』はまずい」という記事が韓国でも紹介され、波紋を呼んでいる。日本海を「東海と呼ぶべき」と主張する韓国では、「黒田氏がまた暴言した」として、非難を強める記事が続々と登場した。

 24日付けのコラムで黒田氏は、米韓合同軍事演習が行われる場所の表記をめぐり、韓国側の反発でアメリカが最終的に日本海という表記をやめ、「朝鮮半島の東側の海」という表現を使用したことに対する見解を綴った。

 黒田氏は、「日本海という名称は日本が名づけたのではなく、国際社会がそうしたのだ」とし、「『東海』は『西海』と同じく韓国の沿海名称であって、国際名称にはなりえない」と主張。「『日本』の名称がそんなにイヤなら、『日本脳炎』も変えてほしい」と辛らつに主張。

 韓国メディアは、「日本の代表的な右翼メディア、産経新聞の黒田勝弘ソウル支局長が今度は東海の表記に文句をつけた」と反発。「日本の名称がそんなにイヤなら、『日本脳炎』も変えてほしい」という苦言についても「減らず口を叩いた」と、怒りをあらわにした。

 同メディアはまた、1978年から32年間韓国で生活している黒田氏は「右翼メディア人だ」と指摘、「32年間、何度も韓国を挑発する発言で物議をかもした」と紹介した。

 その一例として挙げられたのが、09年12月26日に掲載された黒田氏の「ビビンバはつらい?」というコラムだ。当時韓国では、「ビビンバを蔑視(べっし)する発言だ」と非難が殺到。黒田氏は「ビビンバは大好きだ。ユーモラスに表現したつもりだ」と釈明したが、受け入れられることはなかった。

 黒田氏は、特に反日ナショナリズムには批判的な立場で、韓国のメディアやネット上では「右翼の妄言」として批判を浴びることが多い。(編集担当:金志秀)



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