韓国で8日、ベトナム人女性が韓国人の夫に殺害されるという驚愕(きょうがく)の事件が発生した。この女性は、国際結婚斡旋(あっせん)業者を介して自身より27歳年上のある韓国人男性と結婚し、8日前に韓国へ入国したばかりであった。

 彼女が知っていた韓国語といえば、簡単なあいさつと「オッパ(お兄さん)」くらいだったそうで、夫やその家族と満足にコミュニケーションをとれる状態ではなかった。殺人の容疑で逮捕された男性は、以前から心療内科の治療を受けていたという。

 この事件の前にも、韓国では東南アジア人女性との国際結婚が問題となっている。仲介業者を通じて行われる国際結婚は、韓国人男性が東南アジアの現地に赴(おもむ)き、業者が準備した複数の女性の中から気に入った相手を選んで契約を結ぶというもの。

 相手が見つかると、現地を観光することなく韓国へすぐ出国することから、「女性を商品のようにみている」「人身売買だ」との批判が強い。ベトナムでは以前から韓国人男性との結婚が問題になっているほか、カンボジアでは今年3月に韓国人との結婚を一時的に禁止にしている。

 このような問題が相次いたせいか、韓国の法務省はベトナムをはじめとする東南アジア、中国の女性と国際結婚をしようとする韓国人男性に対し、出国前に事前素養教育を義務化する法案を進めていることが分かった。

 法務省によると、この事前教育を受けなければ、結婚した外国人配偶者のビザ発給を得られないようにするという。今のところ、事前教育の具体的な内容は明らかになっていないが、遅くとも来月8月から施行される。(編集担当:新川悠)



■最新記事
20歳のベトナム人妻が韓国入国1週間で韓国人の夫に殺害される
韓国メディア「嫌韓」を懸念 韓国人男性との結婚禁止措置に
カンボジアが韓国人との結婚を禁止、韓国は「人身売買」を否定
【韓国ブログ】韓国人との結婚を勧めたい?調査結果に疑問!
【中国ブログ】わが国の男性に「最もふさわしい」外国人女性とは