ビクター インナーイヤーヘッドホン「HA-FXC71-Bブラック」
 「CDが売れない時代」と嘆く声を耳にする一方で、2009年の着うた等の音楽配信は、一昨年に続き約900億円の売上を安定して記録。「家電芸人」が新語・流行語大賞にノミネートされた同年冬のボーナス商戦に関するアンケートでは、「購入意欲があるITデジタル家電」の3位に「携帯型音楽プレーヤー」がランクインしたように、音楽を通勤や通学の移動時間など、より生活に密着してアウトドアで楽しむ時代に変わりつつある。

 身の回りでもデジタル一眼レフカメラやスマートフォン、電子書籍端末など、日々進化するデジタルガジェットを手に入れる人が増える一方、せっかくの高機能をまだまだ使いこなせずにいる人は多いのではないだろうか。携帯型音楽プレーヤーで言うならば、リスナーの耳へと届く音質を左右するのはプレーヤーだけではなく、音の出口であるヘッドホンも重要な要素。同じプレーヤーであっても、その聴こえ方は使用するヘッドホンにより表現力が全く異なり、未だプレーヤー付属のヘッドホンを使用している人は、楽曲がもつ本来の音の魅力を十分に楽しめていないといっても過言ではない。

 学校や職場で新生活を迎えた春から、気温の上昇とともにアクティブな気分も徐々に高まりつつあるこの時期。野外フェスティバルの出演アーティストが次々に発表され、アウトドアで音楽を楽しむのに相応しい夏へと向かう中、以前から多くのオーディオファンから定評のある日本ビクターから画期的な新商品「HA-FXC71」「HA-FXC51」の2モデルが6月8日に発売された。

 ヘッドホンには様々なタイプがあるが、アウトドアでの使用シーンを考慮すれば、コンパクトで持ち運びにも優れたインナーイヤー型を選択したい所。そのインナーイヤー型に属する「HA-FXC71/51」はコンパクトなボディの中に、大幅な小型化に成功した高性能のドライバーユニット「マイクロHDユニット」を搭載。さらに、それを耳に挿入する音筒の先端に配置させる「トップマウント構造」という独自技術を採用している。

 「トップマウント構造」により、プレーヤー付属のオープンインナー型はもちろん、従来の密閉インナー型と比較しても、より耳穴の深くでダイレクトに音を響かせることに成功。音の出口であるドライバーユニットから放出されたサウンドは、最短距離で鼓膜に到達し、より音圧の高い、雑味の少ない音として表現される。さらに、遮音性の高めた密閉構造により、周囲の雑音を抑えて音楽に没頭できると同時に、音漏れの心配も低減させる恩恵を生む。これで、心置きなくお気に入りの音楽を楽しむことができるわけだ。

 また、音を伝えるために重要なパーツとなる振動板には、剛性の高いカーボン素材を使用。その比重が軽く伝搬速度が速いという音響特性から、バランス良くダイナミックに低域再生を実現する。上位モデル「HA-FXC71」は高比重ボディにブラスリングを内蔵した“デュアルシリンダー構造”と、ステンレス素材を採用した“メタルハウジング”により、ヘッドホン本体の中に生じる不要な振動を抑え、制振性を高めることで、より鮮明で臨場感あるサウンドを再生する。

 レコーディングスタジオでアーティストが創りあげたオリジナルマスター“原音”を忠実に再生することへこだわってきた日本ビクターが、独自の音響技術によって実現するクリアかつピュアな高解像度サウンド。この夏「HA-FXC71/51」が響かせる革新的サウンドで、ワンランク上のミュージックライフを手に入れてみては如何だろう。次回はそのサウンドの更なる詳細に迫る。

ビクター インナーイヤーヘッドホン「HA-FXC71/51」特集