ユヴェントスの新会長にアンドレア・アニェッリ氏が就任する。29日、従兄弟のジョン・エルカン氏がユヴェントスの親会社『エクソール』の総会で発表することになった。約半世紀の時を経て、イタリアで最も勝利を収めたクラブの頂点に、再びアニェッリ家の人間が立つこととなったのである。ユヴェントスがクラブの公式サイトで明らかにしている。エルカン氏とアニェッリ氏は昨年12月17日、一緒に練習場を訪れており、そのときからアンドレア氏のクラブ入りの可能性が噂されていた。

エルカン氏はイタリア『スタンパ』のインタビューで、「ユーヴェは私と私の家族にとって非常に重要だ。継続してそばにいる必要がある。私の責任が増したことで(『エクソール』会長に就任)、アンドレアに会長をやれるかどうかを尋ねた」と明かしている。また、同氏は次のように続けた。

「アンドレアは我々のファミリーを代表するだけでなく、ユヴェントスを純粋に愛している人間だ。会長になる理由はそれだけではない。アンドレアはスポーツ界で真の経験を積んでいる。彼はユーヴェ、フェラーリ、フィリップ・モリスのスポーツ部門で働いている。我々は一緒に道を分かち合って進む。アンドレアは(ジャン=クロード・)ブランと一緒に働いていくことになるだろう」

正式な発表ではないが、ユヴェントスはブラン氏が代表取締役にとどまり、ベッペ・マロッタ氏がGM(ゼネラル・マネージャー)に就任するかもしれない。また、アニェッリ氏と一緒に、もう一つのビッグネームがユーヴェに戻ってくる可能性がある。昨季限りで現役を引退したパヴェル・ネドヴェド氏のことだ。次期会長の親友で、木曜のミニゲームのチームメートである。ネドヴェド氏の役割はまだ決まっていないが、下部組織の責任者になるかもしれない。だが何よりも、アニェッリ氏の個人アドバイザーとなるだろう。25日、ネドヴェド氏が引退後初めてユヴェントスを観にオリンピコを訪れたのも、偶然ではないのである。