“カルチョーポリ(カルチョ・スキャンダル)”がなかったら、インテルが4連覇をすることはなかった。2005-06シーズンのスクデットを返却したとすれば、それは「勝者の一手」。元インテル会長の故ジャチント・ファケッティ氏の息子、ジャンフェリーチェ・ファケッティ氏は14日、イタリアのテレビ番組『イエナ』に対し、スクデット返却についてこう話している。

「とても人目を引く行動だろうけど、我々の歴史にさらなるポイントを獲得させることだろうね。スクデットを返却したとしても、自分たちのスクデットを返せと望む人間がいるんだろうが、私は勝者の一手だと思う」

しかし、ANSA通信によると、クラブ内部はこれに対して良くない反応を示しているようだ。ANSAによれば、クラブは「インテルのサポーターに対して良い行動ではまったくなく、むしろひどいジェスチャーだ」という立場にあるという。

一方、ジャンフェリーチェ氏はスキャンダルについて、「10年以上続いた、おぞましいイタリアサッカー界の1ページがしっかりと決着した」と話し、「たくさんの理由から、それはなかっただろうね」と、スキャンダルが発覚していなかったらインテルがタイトルを獲得することはなかっただろうとも述べている。

また同氏は、ファケッティ家が以前からスキャンダルのことを疑っていたことを認めている。「いくつかのエピソードや、おかしな“偶然”が続けばね…。最初、私はなかなか信じられなかったが、うそが暴かれてうれしいよ」

なお、ジャンフェリーチェ氏は父親が審判選定委員長たちと話していたことは認めているが、「(モッジ氏とは)違う。電話の内容が異なるからね」とつけ加えている。