今夏の移籍市場で、ユベントスへの移籍が確実視されながらも、リバプールに残留したスペイン代表MFシャビ・アロンソ(26)が、“ガゼッタ・デッロ・スポルト”紙の独占インタビューに応じた。

−今夏は「イタリア移籍が実現すれば、理想のキャリアが完成する」と言っていた。今でも同じ気持ちか?
「確かに。ユベントスはユベントスだ。いつの時代も名門であり、イタリアの中でも最重要クラブと言える。とは言え、リバプール残留も悲観するようなものではない」

−ユベントスは大きな変貌を遂げられてはいない。白星を逃す度にアロンソ待望論が報じられているが?
「(喜びながら)本当かい?チームがスランプに陥っている時にはよくある話だ。一つ言わせてもらいたい。ユベントス幹部の誠意ある態度には好感を抱いた。彼らの必要とする中盤の選手と、俺のプレースタイルは異なるとの明確な説明を受けた。そして彼らは俺ではなく、ポウルセンを選んだ。ユベントス移籍の可能性もあったが、最終的に彼らは別の選手を選んだ」

−ユーロでイタリアを倒した時の気持ちは?
「んー。説明のしようがない。多分あなた方には理解できないだろう。準々決勝でイタリアを破った喜びと開放感は2倍だった。試合前の重苦しい雰囲気は消え去り、試合後には我々は全く違う感情を覚えたよ」

−リバプールにドッセーナが加入したが?
「とても良いことだ。彼のことは知らなかったので、驚いたよ。新しい環境にもすぐに打ち解けたようだ。まるで新加入選手とは思えないぐらいにね」

−これまで多くの偉大な監督と出会ってきた。彼らから学んだことは?
「ジョン・トシャック監督は当時18歳の俺にレアル・ソシエダのキャプテンに抜擢してくれるなど多くのことを与えてくれたが、才能を見出してくれたのはハビエル・クレメンテ監督だった。また、アラゴネス元代表監督は俺のプレースタイルに信頼を置いてくれていた。そしてベニテス監督の下で、プロフェッショナルに成長した今の俺がいる。最後に俺をリーガでの成功に導いてくれたドヌエ監督を忘れることはできない」

−2004年に1050万ポンドでリバプールに移籍。人生が変わった瞬間では?
「リバプール移籍が決まった時は、サッカー選手になったと心から感じた。幸いなことに、俺の家にはプロフェッショナルとはどういうことかという身近な手本(父、兄も選手経験有り)があった。おかげで普通の青年のように思春期に悩みを抱えることはなかった」

−それでは気になるバロンドールの予想は?スペイン人選手以外のメッシ、イブラヒモビッチ、C・ロナウドの3人から選んで欲しいのだが。
「自分ならメッシに投票したい。彼のプレースタイル全てが好きだ。彼が受賞に相応しい」

−誰との対戦が最も燃える?
「間違いなくヴィエラとランパードだ。彼らとの対戦は非常に楽しみだ。ヴィエラのエレガンスなプレーは他人には真似できない。ランパードが自分の負傷について(問題)発言していることはまったく気にならない。むしろ試合をより白熱させるスパイスぐらいに思っているよ」