イングランド代表のファビオ・カペッロ監督は、MFデイビッド・ベッカムの代表100キャップ達成を確約した。このイタリア人監督は、米国メジャーリーグ・サッカー（MSL）のロサンゼルス・ギャラクシーでプレーするベッカムのコンディションが万全であれば、3月26日のフランス戦で起用する考えを明らかにしている。

　カペッロは昨日、イングランド・サッカー協会本部にてサポーター・クラブの代表者と会談の席を設けた。その席上、代表通産99試合出場のベッカムがその数字を3桁に伸ばせるかどうか聞かれると、「もちろん」と即答。自ら米国に飛び、コンディションをチェックすることも明かした。

「ベッカムが100キャップを達成するかだって？　もちろんだ。彼についてはレアル・マドリー時代からよく知っている。デイビッドの記録達成を願っているし、それは間違いないとも思っている。インタビューでコンディションが万全ではないと語っていたようだが、直接電話で確認するつもりだ。実際の状態を聞いておきたいからね。また、ギャラクシーは14日にダラスで試合をする。（アシスタントコーチの）フランコか私が試合を直接観て、状態をチェックするつもりだ。もちろんデイビッドはフランス戦に出場する候補選手の一人だ。コンディションさえ整っていれば、100キャップを達成するのは間違いない」

　サッカーの母国イングランドをユーロ2008予選敗退のショックから立ち直らせるべく、監督に就任したカペッロ。積極的に若手を起用するなど、チームの世代交代を推し進める中、明言したベッカム起用。その背景には、いまだイングランド代表の象徴的人物ともいえるベッカムの記録達成を早期に実現させ、その後の強化方針に影響を与えたくない考えも見え隠れしているようだ。

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