リーグ優勝決定戦の第3戦で先発し、5回途中にKOされたレッドソックスの松坂大輔投手について、USAトゥデー紙は16日付けで「ジャイロボールは架空の話に過ぎなかった」と報じた「重要な試合で、松坂崩壊」の見出し。「松坂の神秘にみちたジャイロボールはおとぎ話に過ぎなかった」と伝えた。
 同記事は「松坂は、100億ドルの投資を証明する機会を与えられたが、証明したのは、第2戦先発ではなく、第3戦先発に降格させたチームの直感が正しかったことだけだった」と、厳しい論調。
「松坂は8月以降、重要な試合で勝っていない。8月以降2試合連続でクオリティースタート(6回3失点以内)を果たしていない」と夏場以降、好調が持続していないことを指摘し、「松坂は、先発としてやっていける能力があることは証明できたが、期待されたエースにはなれなかった」と結論づけた。
 エプスタインGMも「確かに制球が悪くなって、変化球の安定感がなくなっている。シーズンの初めは、6種類の球種を駆使してやっていたのに、最近は、直球とカットボールだけの投手のようになっている」と、終盤に至って評価を下げたことを認めるコメント。100億ドルの価値を改めて問われた同GMは「彼なしでは、ここまで(地区優勝)はこれなかった。でも、彼なしで、これから先、我々が目指すところにもいけない」と、公式戦での貢献を認めると同時に、ポストシーズンで期待外れに終われば、ワールドシリーズ出場は、難しいだろうという見方を示している。