「法定選挙費オーバー」告白 民主党牧山議員のお粗末

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   元TBSのディレクターで、参議院選挙で初当選した民主党の牧山ひろえ議員(42歳)が、今回の参院選で使った選挙費が法で定められている限度額を「オーバーしましたね」とテレビ番組で告白した。違反を自ら認めたわけだ。同じ番組に出演していた原口一博衆議院議員は激怒し、「オーバーしていたらアナタ、失格だよ!!」。ネット上では「はやく逮捕されろよ」などと騒然となっている。

「オーバーしていたら、アナタ失格だよ!」

   牧山議員が出演したのは、2007年8月4日に放送されたTBS系報道番組「みのもんたのサタデーずばッと」。今回初当選した姫井由美子参議院議員、植松恵美子参議院議員の3人が並び、「小沢シスターズに斬り込む」というタイトルで下村健一キャスターが3人に「当選にはカネがかかった?」と質問。姫井、植松両議院は「おカネをかけない選挙を心がけていた」とかわしたが、牧山議員は、

「選対が入ってから選対の方針で5,6台宣車を回していましたんで、それにおカネがかかりました」

   そして下村キャスターが、

「法定選挙費用には収まりました?」

と聞くと、

「やはりオーバーしましたね」

と違反を認めてしまった。質問した下村キャスターはその発言に驚き、半笑いのような顔になったとき、同番組にコメンテーターとして来ていた原口議員が怒鳴った。

「法定選挙費用オーバーしていたら、アナタ失格だよ!!」

   牧山議員が、

「選挙、ちょっと意味がわからなくて・・・」

と口ごもると、原口議員は、

「意味わかんないで答えちゃイカンよ!!!」

というやり取りになった。

   この放送後、ネット上では牧山議員、民主党へのバッシングが飛び交い騒然となった。ブログを検索するとこんな記事が出てくる。

「弁護士資格をもっている女性が公職選挙法も知らないで二度も立候補したことがある候補者としてあまりにもお粗末」
「選挙で大勝した民主党の化けの皮がはがれてきましたね」

牧山議員も民主党も火消しに躍起

   「2ちゃんねる」でも、「はやく逮捕されろよ」などというカキコミが出て「祭り」になっているが、牧山さんの「mixi」にまで飛び火。日記の更新は1ヶ月行われていないが、07年7月9日の「命の尊厳、考えたことありますか?」という日記に、

「公職選挙法違反と聞いて駆けつけましたwww」
「選挙管理委員会に報告しました。うやむやでなくきちんと対応されることを祈ります」

などというコメントが投稿されている。

   もし本当に法定選挙費用以上のカネを使い、さらに1台までしか使えないはずの選挙カーを5,6台も使っていたとすれば、当選が無効になるだけでなく、民主党の大不祥事に発展しかねない。それだけに、この騒ぎの火消しに躍起なようで、民主党選挙対策委員会はJ-CASTニュースの取材に対し、

「牧山本人が法定選挙費用を数字的に誤解し、選挙前に使った費用を加えている。選挙中に使ったのは法定選挙費用の5分の1程度。街宣車を5,6台回した、というのも選挙前のことです。皆さんをお騒がせしまして本当に申し訳ありません」

と牧山議員の発言は間違いだ、とした。牧山議員は07年8月6日に謝罪文を出した。

「選挙活動と政党活動を混同してしまい、軽率な発言をしたことについて、ご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした。今後、議員として皆さまのご期待に応えるよう、全力で取り組んでまいります」