アーセナルは、ディナモ・ザグレブ所属のクロアチア代表FWエドゥアルド・ダ・シルバの獲得を発表した。ティエリ・アンリをバルセロナに放出し、戦力として計算できるFWが、ロビン・ファン・ペルシーとエマヌエル・アデバヨールの2人だけとなっていたアーセナルが、ようやく攻撃陣の補強に踏み切った形だ。ディナモのミルコ・バリシッチ会長は、ダ・シルバの放出で1625万ポンド(約40億円)の移籍金を手にしたと語っているが、『BBC』の報道では、実際の金額は750万ポンド(約20億円)程度であると伝えられている。

 ブラジル出身のダ・シルバは、15歳でクロアチアに渡り、22歳で国籍を取得。すでにクロアチア代表にも選出されており、7ゴールを記録している。新天地となるアーセナルとは、昨シーズンのチャンピオンズ・リーグ予備予選で対戦。アーセナルが5-1で勝利したエミレーツ・スタジアムでの対戦では、ディナモ唯一のゴールをダ・シルバが奪っている。

 今回の移籍について、「ディナモを去るのは悲しい。でも、アーセナルのような世界有数のビッグクラブに加入できたことはすごく嬉しいよ」と語ったダ・シルバ。昨シーズンのクロアチアリーグで、史上最多の34ゴールを記録したブラジル生まれのストライカーは、大黒柱アンリを失ったアーセナルの救世主となれるだろうか。