中国の通信機器大手、華為技術の看板。北京で(2018年8月6日撮影)。(c) Greg Baker / AFP

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【AFP=時事】(更新)カナダ司法省は5日、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ、Huawei)の孟晩舟(Meng Wanzhou)最高財務責任者(CFO)をバンクーバーで逮捕したと発表した。米政府が身柄の引き渡しを求めているが、中国政府は逮捕は不当だと猛反発し、即時釈放を要求。ファーウェイ側も、CFOの不正行為は一切把握していないとしている。

 孟容疑者は、ファーウェイ創業者の任正非(Ren Zhengfei)最高経営責任者(CEO)の娘。任氏は中国人民解放軍の技術者だった経歴を持つ。

 カナダ司法省によると、孟容疑者は今月1日に逮捕され、保釈の審理が7日に予定されている。孟容疑者側が報道の禁止を求めたため、この件についての詳細は公表できないという。

 在カナダ中国大使館は声明で、「米国側の要請によって、カナダ側は米国の法律もカナダの法律も犯していない中国国民を逮捕した」と主張。被害者の人権を著しく侵害したとして逮捕に「断固反対し、強く抗議する」と表明した。

 ファーウェイは孟容疑者の嫌疑内容などについて「情報をほとんど提供されていない」と説明。孟容疑者による不正行為は全く把握していないとし、会社は法律を順守しているとコメントした。

 ファーウェイについては米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が今年4月、対イラン制裁に違反した疑いで米当局が調査に乗り出したと報じていた。また、ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は、ファーウェイが対イラン制裁と対北朝鮮制裁に違反した疑いで米商務省に召喚されていたと伝えている。

 ファーウェイは、中国政府との密接な関係から安全保障上のリスクが懸念されるという理由でも、米国で厳しい視線にさらされている。世界屈指の通信機器大手だが、米企業との競争や、同社の携帯電話や通信機器が中国のスパイ活動に利用されているとの懸念から、米国内での事業は厳しく制限されている。
【翻訳編集】AFPBB News