早稲田が経験値の差を見せて亜細亜を破り、13連覇達成【平成30年度 全日本大学対抗テニス王座決定試合 女子】

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10月15日、愛媛県総合運動公園で行なわれた大学王座の女子決勝は、12連覇中の早稲田大学と、7年ぶりに王座出場を果たした亜細亜大学がぶつかり火花を散らした。

ダブルスで流れをつかんだのは亜大。2試合とも亜大が第1セットを先取し、D1高橋/中沢はストレートで上/大矢に勝利。早大にプレッシャーをかける。しかし早大はD2清水/下地が逆転勝ちし、1-1のタイに。シングルスに入ると、大学王座を初めて経験する亜大の選手たちが勝負どころでショットを乱すのとは対照的に、早大の選手は球際の強さ、安定感で上回り、リードを築く。S3で上唯希が高橋玲奈にストレート勝ち。S2は大矢希が第1セット5-2とした後、中沢夏帆がしぶとく反撃して5-5まで追いつき、流れが変わるかに見えたが、大矢は崩れることなく立て直し、7-5、6-3で勝利。S1も清水映里が松田美咲にストレート勝ちし、早大が4勝1敗で13年連続14回目の優勝を決めた。なお3位決定戦は関西大学が園田学園女子大学を3勝2敗で下している。

◆早大・大矢希主将のコメント
「うれしいというよりも、良かったという、安堵の気持ち。自分の手首のケガは気にならないほど集中していた。(早稲田の瀬戸際の強さについて)練習の時から激しく追い込んで、諦めることがない。それが試合につながっていると思う。(早大勢が不振だった)インカレが終わって、今年は関東リーグで(4年が)引退かもとよぎったけれど、みんなが危機感を持ってくれたので、今回の結果につながった」

◆亜大・堀内昌一監督のコメント
「やはり経験値が違った。この場に来るのが初めてで、必要なことと不要なこともわからず、特にディフェンス力の差はものすごく感じた。最後の局面での選択が早稲田は的確で、我々は選択ミスをさせられた、でも、本当に負けられない試合というのを皆が目にして、響いたと思う。早稲田に教えられた。来年に向けてすごい財産になる」

◆亜大・中沢夏帆のコメント
「優勝したかったけど、早稲田はやっぱり強かった。1ポイントへの執着心とか違うと思った。どんなにグシャグシャな形でも取ってくる。王座は怖いと監督から言われてきたが、ここに来ないとわからないことがたくさんあった。そういうのも含めて、早稲田は強かった」

(©スマッシュ)

※写真は大会の様子
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