分身ロボットが外出困難な人を救う? 支援する? ロボットテレワーク実験のモニターパイロットを募集

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オリィ研究所が、身体障害や育児、介護など、様々な理由で外出が困難な人を対象としたロボットによるテレワークのモニターパイロット募集を開始した。

オリィ研究所は、遠隔操作型のロボット「OriHime」の開発とテレワーカー向けサービスを提供する企業だ。全長20cmのテレワーク分身ロボット「OriHime」を開発しているほか、7月には移動可能な全長約120cmの分身ロボット「OriHime -D」も開発している。


「OriHime -D」


今回の募集するモニターパイロットとは、
「OriHime」「OriHime-D」を遠隔操作して、接客やオフィス出社など、様々な理由で働きたくても働けないという外出困難な人を支援する実験のためのスタッフだ。
募集人数は、10名程度。

【テストパイロット応募要項】
1. 年齢18歳以上
2. 病気、育児介護、住む地域などの理由で外出が困難
3. 正規雇用、パート、アルバイト問わず就労の意思がある
4. PCを普段から使い慣れている(ワード、エクセル、SNS程度はできる)
5. 新しい事が好きで、社交的な方
(テストパイロット募集は2018年8月31日まで)
パイロット期間は2018年10月〜2019年4月までの半年間。
エントリーはオリィ研究所お問合せより「テストパイロット応募」と記入の上、連絡とのこと。

なおオリィ研究所は、昨年から一般社団法人WITH ALSと共に、様々な理由で働くことができない人達がテレワークで仕事を続けられる可能性を研究するプロジェクト「働くTECH LAB」実施している。
オリィ研究所では、「働くTECH LABプロジェクト」と題したイメージ動画もYouTubeで公開している。

動画の中で、WITH ALS communication creatorの武藤氏は
「病気になった時、自分らしく働く自由を奪われた気がして、本当に悔しくてしょうがなかった」と振り返り、

「OriHime」によるテレワークにより、
「決して諦めなくていい」
「だからこそひとりでも多くの仲間に伝えたい」
「僕達は僕達らしく社会を明るく変えていける」
など、同じ境遇の人達へのメッセージと自身の胸の内を明かしている。


働くTECH LABプロジェクト


分身ロボットは、
身体障害や難病、育児、介護など、様々な理由で気軽に外出ができない人たちに、社会参加できる時代をもたらすのかもしれない。

オリィ研究所お問合せフォーム


執筆:2106bpm