コロンビア戦を応援する一平くん【写真:Getty Images】

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愛媛FC熱烈サポーター「一平くん」に海外メディア脚光「世界よ、紹介する時が来た」

 サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会1次リーグH組でコロンビアを破った日本代表。アジア初の南米撃破は世界に大きな驚きを与えたが、海外メディアに注目を浴びている“日本人”がいる。Jリーグファンにおなじみの愛媛FC熱烈サポーターの「一平くん」だ。「これが日本の勝利の真の理由」など、現地観戦したカエルのマスコットがにわかに話題となっている。

 Jリーグファンなら一度は見たことがあるだろう“愛媛産カエル”が世界の熱視線を集めている。「日本のW杯マスコット、イッペイ・ザ・フロッグは我々の新たなお気に入りだ」と特集したのは、米大手ポータルサイト「ヤフースポーツ」だ。

「世界よ、イッペイ・ザ・フロッグを紹介する時が来た。イッペイクンは日本のW杯マスコットであり、彼はひと言で言えば全てだ。彼は日曜にロシアに来た。なぜ我々がそれを知ったかというと、イッペイクンはTwitterアカウントを持ち、彼のW杯での活動を念入りに報告しているからだ」

 このようにつづり、一平くんに注目。正式には一平くんは「日本のW杯マスコット」ではなく、愛媛県で人気のマスコットで愛媛FCの熱烈サポーターだが、脚光を浴びているのは事実。きっかけとなったのは一平くんの熱心なツイートだったという。

 ロシア入り後、どこか勝ち気な口調でシュールな投稿を連発。カエルの姿のまま地下鉄に乗って移動し、車内でロシア少女の奇異な視線を浴びながら、現地ファンとの2ショットを掲載するなど、1日10件以上のツイートを行っている。

一平くんが勝利の使者!? 「これが日本の勝利の真の理由」との声も

 記事では、会場との移動中の駅でエスカレーターを登る際に発した「移動、そして移動、また移動。生きてるって何だろう? 生きてるってなぁに?」という日本のバラエティを文字った投稿を「このツイートの訳はこうだ」と大真面目に訳している。

「エスカレーターはマスコットにとっても生きる意味について実存的危機を持つには良い場所なのだ」などとつづり、一挙手一投足に注目。「イッペイクンのことを心配し始めたのは私だけだろうか?」と最終的には気を揉んでいる。

 しかし、苦労を経て辿り着いた会場では日本がコロンビアを破る金星を挙げた。実際にスタンドから声援を送る、ある意味、不気味な姿は海外のカメラにも映り込んでいた。

 そのインパクトを証明するように、インドメディア「India Times」は「これが日本の勝利の真の理由――彼らのFIFAワールドカップのカエルマスコットだ」と一平くんを“勝利の使者”として特集している。

 また、米スポーツメディア「SBネーション」は公式ツイッターで「これは何」と題し、投票機能で「カエル」「ヤモリ」の2択でアンケートを実施。試合の結果を報じた投稿でも大迫勇也が喜ぶシーンと一緒に画像で掲載されている。

 予期せぬ形で海外の視線を集めることになった一平くん。その声援で日本を決勝トーナメントに導いてもらいたいところだ。(THE ANSWER編集部)