「五月病」という言葉がありますが、5月はメンタルが不安定になりやすい時期。特に4月より職場や住む場所など新しい環境が変わった人が陥りやすいと言われますが、それ以外の何気ない日常生活でも、ストレスの要因は潜んでいるようです。そこで今回は「リンナイ株式会社」が行った「ストレス」に関する意識調査をもとに、家庭におけるストレスを分析してみます。

職場で抱えたストレスに加え、家庭でのストレスもツライ……

同調査によると、「職場」のストレスについて「非常に感じている」「やや感じている」と答えた人は合計で70.7%。かなり高い割合となっていますが、それに加えて「家庭」でもストレスを「非常に感じている」「やや感じている」と答えた人は51.1%となっているそうです。「家庭」は仕事で疲れた心身をいやす場所かと思いきや、別のストレスを生み出しているケースが多いのは、一体なぜでしょうか?

そこで同調査による「家庭内で感じるストレス」の内訳データをみてみましょう。

家事絡み以外では、パートナーや子どもに関することも多くランクイン。家族とはいえ、いろいろあります。

一番多いのは「部屋が片付かない/汚い」(29.2%)。仕事から「ただいまー」と帰宅した時に部屋が汚いと、確かにイライラしてしまうのは分かります。だったら出かける前に片づけをすればいいのかもしれませんが、家族がいる場合は「自分がいない間に誰かが散らかしている」という事態も珍しくありません。特に子どもがいる場合は、おもちゃや食べこぼしなどが散乱しがち。掃除も追いつかないことはありがちです。

心身共に仕事でクタクタな状態で帰宅した時、こんな部屋だったら確かにストレスたまります。

「家庭内で感じるストレス」で1位となった「部屋が片付かない/汚い」(29.2%)に続き、2位となったのは「家事」(24.1%)。部屋を片付けるには掃除が不可欠ですが、それも家事に含めて考えると、多くのストレスがこの「家事」に由来することにもなります。ちなみに「家事」と答えた人についての男女比をみると、男性が24.3%で女性が75.7%だそう。夫婦での家事分担が当たり前の風潮とはいえ、まだまだ妻側に負担が大きいのも事実です。

家事のストレス軽減の近道は「完璧を求めない」こと!

そんな家事のストレスを軽減する方法はないのでしょうか?そこで同調査では「家事のなかでストレスを防ぐために行っている工夫」について質問。その結果は以下の通りとなっています。

家事や育児の負担を軽減するために「家事代行サービス」や「ベビーシッター」を利用する人は、1%以下。家事育児を外注する発送は、まだ日本人にはなじみが薄いようです。

圧倒的に多かったのは「家事に完璧を求めすぎないようにしている」(32.1%)。完璧を求めすぎるとできない自分にイライラし、ストレスになってしまう。それを防ぐための方法としては確かに最良です。ほかランクインした中では3番目に多かった「レトルト食品や冷凍食品をうまく使う」(17.0%)も、同じ発想。手を抜けるところは上手に抜くことができれば、ストレス軽減にもつながりそうです。

ただ「パートナーと家事の役割分担を明確にする」(7.5%)、「家事スペースを理想の形にする」(4.9%)などは、自分の頑張り以外の要素によるところも大きく、「それができれば苦労しない」と感じる人が多いかもしれません。また2番目に多かった「家事を溜めずにこまめに行う」(20.7%)も、仕事などで疲れた体ではハードルが高いと感じる人もいそう。まずは自分にもできそうな要素から、少しずつ取り入れてみるのがいいかもしれませんね。

【調査概要】
調査主体 :リンナイ株式会社
調査時期 :2018年4月3日〜15日
実施機関 :リンナイ公式部品販売サイト「R.STYLE(リンナイスタイル)」
実施方法 :インターネット調査
調査対象  :4,879名(R.STYLE会員)