「こういうお店、大好き♡」デート中は楽しんでいた彼女の態度が急変した理由:デートの答えあわせ【Q】
男女が恋仲に発展するための最初のステップである、デート。
互いの愛情と絆を深めあうチャンスとなる一方で、玉砕する場合もある。
二人で同じ時を過ごし、同じ景色を見ていても、男女で感じるものは違うようだ。
あの時、君は何を思い、その行動に出たのだろうか...
亜利沙と出会った食事会の日のことを、僕はよく覚えている。
綺麗な顔立ちに、抜群のスタイル。一瞬で釘付けになった。
「潤くんって、遊び慣れてそう。」
よく“遊んでいそう”と言われるが、実際にそこまで遊んでいない(はず)だし、好きな人がいたら一途なのに。
「亜利沙ちゃんは、ハードル高そうだよね。同年代の男が声かけるには」
「それ、よく言われる!全然そんなことないんだけどね〜。普段は居酒屋とかにも行くし。」
へぇ、と思わず間の抜けた声が出てしまった。
腕にはカルティエのブレスレット、足元は港区女子の定番・ルブタン。そして鞄はエルメスのケリーと、高価なものばかりを身にまとっていたからだ。
「そうなの?それは意外だね。全然そんな風に見えないけど。毎日高級店行ってそう。」
「そんなことないよ〜。カジュアルなお店も好きだよ。逆にそういうお店が続くと疲れちゃうから、家庭的な料理が食べたくなるの。」
そんな話をしながら、僕たちはグループLINEで自然とつながり、そしてそこから個別でデートに誘ってみた。
亜利沙からあっさりとOKの返事が来た時、僕は小さくガッツポーズを決めた。
初デートのお店選び。女性が喜ぶ店とは?
Q1:初デートは、彼女が好きだと言っていたお店を選ぶべきでしょ?
初デートに漕ぎ着けたものの、問題はここからだ。
こっそり亜利沙のInstagramを覗くと、高級店ばかり並んでいる。“カジュアルなお店が好き”と言っていたが、やはりここは良い店に連れて行くべきなのだろうか。
しかし、僕が思いつく限りの店は、全て制覇しているに違いない。
二回目は避けたいし、今まで行ったことのない店に連れて行きたい。
そんなことを考えれば考えるほど答えが分からず、結局本人に聞くことにした。
-亜利沙ちゃん、何か食べたい物か行きたいお店ある?
-何でもいいよ。お店は、お任せします♪
LINEをしたものの、結局答えは出ないまま。
考え抜いた結果、僕はカジュアル路線で攻めることにした。
前回会った時に、家庭的な料理が好きだと言っていた。また、連日高級店は嫌だとも言っていたので、僕が日頃からよく通っている、麻布十番にある老舗の洋食屋『エドヤ』にした。
『エドヤ』は海老フライやクリームコロッケなど、昔懐かしい味が楽しめる店だ。特にフライ系は衣がサクサクで、タルタルソースも絶品である。
迎えたデート当日、カジュアルな洋食屋を亜利沙が気にいるかどうかドキドキしていたが、想像以上に本人は大喜びだった。
「私、本当はこういうお店が好きなんだよね〜。海老フライとかお店で食べるのは何年ぶりだろう?美味しい〜!」
「良かった!ここはね、ドリアとかオムライスとかも美味しいんだよ。」
「わぁ、全部美味しそう!気取らず美味しいものを食べられるのが、やっぱり一番だね。」
すっかり肩の荷がおり、高嶺の花であったはずの彼女が喜んでいるのを見て、非常に嬉しくなる。
「潤くんとのデート、楽しいなぁ。同じパターンのデートばかりだったから、初デートでこういうのもいいね。」
「喜んでもらえて良かった!」
普段、他の男性が連れて行かないような店へ連れて行く。
僕の作戦は功を奏したようだ。
あっという間に僕たちは料理を食べ終え、近場で飲み直すことにした。せっかくだし、このまま“初めてシリーズ”を続けよう。
「次も、普段の亜利沙ちゃんなら行かないような店に連れて行くね。」
1軒目は大成功だったのか?それとも2 軒目で何かあったのか...
Q2:初めての店、とても喜んでいたのに...急に冷たくなったのはどうして?
お店を出てタクシーを捕まえ、僕は六本木の芋洗坂にある少し雑多な雰囲気の居酒屋へ亜利沙を連れて行った。
「靴を脱いで上がるお店だけど、平気かな?」
「うん、大丈夫だよ。」
活気で溢れるこの店は、男同士での飲みにたまに使う。安いけれども旨いつまみが頼めることで有名だった。
店に入ると亜利沙は店内を物珍しそうに見渡しており、ニコニコとしている。
「潤くんって、本当に気取らない人なんだね。このお店、初めて来た〜!」
「そうだねぇ。高級店も好きだけれど、こういう店も案外好きで。中々新鮮でしょ?」
「うん!楽しい♡」
そうして僕たちはビールで乾杯した。亜里沙のようなキャラの女性が居酒屋で飲んでいるというシチュエーションが不思議で、思わず笑ってしまう。
「ビールとかもちゃんと飲めるんだ。」
「もう失礼だなぁ、飲めるよ〜!前はシャンパンとかワインばかりだったけど、最近はビールも飲めるようになったしね。」
1軒目で満腹になっていたので、ここでは軽くつまむ程度にした。
「亜利沙ちゃんのイメージが変わったよ。もっと気取っていて、ツンケンしている人かと思っていたから。」
お酒のせいで頬が赤くなっている亜利沙を、改めて見つめる。
一見、美人なせいかすごく冷たく見える亜利沙。しかし、今回デートをして分かったのだが、案外気さくで、そして飾らない女性だった。
「ちょっと雑多な店だけど、大丈夫だった?」
少し不安になり聞いてみるものの、本人はえらくご満悦のようだ。
「楽しいよ!私、こういうお店も大好きだから。」
そんな会話をしながら、僕たちはデートの最後まで盛り上がった。
その後六本木交差点まで出て、タクシーを捕まえて先に亜利沙を乗せる。
青山に住んでいる亜利沙を家の近くで降ろしてから、僕はそのまま自分の家に向かった。
「潤くん、ありがとう。今日はとっても楽しかった♡」
そう言って笑顔でタクシーを降りる亜利沙の笑顔に、僕の心は幸せと満足感で満ち溢れていた。
◆
しかし、結局そこから亜利沙から何の連絡も来なくなった。
簡単なお礼LINEが来て以降、こちらから何度デートに誘っても何の音沙汰もない。返信さえもしてくれない。
デート中は、あんなにも楽しかったと連呼してくれていたのに、どうして気が変わってしまったのだろうか。
彼女の心が、全く読めずにいる。
▶NEXT:12月10日日曜更新予定
女性から見る、今回のデートに潜む複数のNGポイント:デートの答えあわせ【A】
<これまでのデートの答えあわせ【Q】>
Vol.1:2軒目のデート開始30分。彼女が「明日朝が早い」と突然帰宅したのは、ナゼ?
Vol.2:2人きりでの食事・デートの誘いに乗ってきた。=“脈アリ”じゃないの?
Vol.3:初デートは「19時、駅に待ち合わせで。」このNGポイントはどこ!?
Vol.4:私の、どこがダメだった…?会話も、化粧も服装もすべて完璧だったのに
Vol.5:初デート。「もう1軒行かない?」と言われた時に男が取るべき行動とは
Vol.6:デートの重要なポイント、店選び。女が男を“友達”だと判定した理由とは?
Vol.7:デートにおける永遠のテーマ、お会計問題。どう振る舞うのが女として正解なの?
Vol.8:2対2の食事では全然話せなかったのに。デートで彼女の心を掴んだ平凡男の勝因とは
Vol.9 : デート中、体を寄せてきた彼女。ボディタッチ多めなのに、ナゼ答えはNGなの?