ついに欧州カップ戦での初ゴールを決めた大迫。リーグ戦でもチームに歓喜をもたらせるか。(C)REUTERS/AFLO

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 木曜日のヨーロッパリーグ4節、1FCケルンとBATEボリソフの一戦は、ホームの前者が5-2の快勝を収めた。グループステージ初の勝ち星を掴み、決勝トーナメント進出に望みをつないだ。
 
 大車輪の活躍を見せたのが、日本代表FWの大迫勇也だ。1-2で迎えた後半頭から登場すると、54分にいきなりハーフボレー弾で同点とし、チームに勢いを与える。63分にケルンは逆転に成功。エンジン全開の大迫は82分に左サイドからのクロスにスライディングボレーで2点目を挙げると、終了間際には狙い澄ましたクロスでアシストもマーク! 3得点に絡む奮迅の働きで、ホームサポーターに歓喜を運んだ。
 
 試合後、大迫のハイパフォーマンスを称えたのがペーター・シュテーガー監督だ。ドイツ紙『Express』などが伝えている。51歳の戦術家は「前半は攻守の歯車が噛み合わなかった」と認めつつ、「その流れを変えてくれたのが(後半から入った)ユウヤだ。イメージした通りのプレーを披露してくれたし、チームを見事に蘇らせてくれた。感謝したい」と語った。
 
 リーグ戦で最下位に沈み、ヨーロッパリーグでも低調な内容が続いていただけに、シュテーガー監督には更迭の噂が絶えない。ここにきて母国オーストリアの代表チーム監督就任も取り沙汰されるようになり、周辺が騒がしくなっていた。ほっと胸を撫でおろす勝利となったはずだ。
 
 これを浮上のきっかけとし、リーグ戦でもV字回復を果たせるか。ブンデスリーガの次なる相手は、ホッフェンハイム。日曜日にふたたびホームスタジアムで、負けられない一戦に臨む。