水族館に恐ろしい人魚が出現! ホラー水族館「あやかしの人魚」体験レポート
2017年秋、サンシャイン水族館はホラー好きの人たちで埋め尽くされる。お化け屋敷プロデューサー・五味弘文氏とコラボした「ホラー水族館」が再び開催されるのだ。昨年10月にも行われ、約2万人を恐怖させたイベントだけに、今年もさらに話題となるだろう。
2017年のタイトルは「あやかしの人魚」。内覧会を取材した。
■タッチペンと音声ガイドを装着
静かでロマンチックなハズの「水族館」に悲鳴がこだまするイベント。恐怖の空間に足を踏み入れてみた。エレベータ―でサンシャインシティのワールドポートマートビル屋上に到着。すでに水族館の前には長蛇の列が。この時は並んでいる人たちの顔にも笑みが見える。
昨年に引き続き、タッチペン&音声ガイドを使っての企画。会場の入り口でイヤホンを耳に着けタッチペンを首から下げて、いよいよ中に入っていく。
来場者が多い場合は7〜8名ぐらいずつまとまって入る。しかし、入ってから進んでいくペースはそれぞれなので、1人で行くとかなり怖い。
■癒しの水族館が恐怖の空間へと変貌
水族館でのホラーイベントという事もあり、会場はかなり薄暗い。そんな中を、水槽の灯りを頼りに、身構えながらも少しずつ進む。水槽の中には、サンシャイン水族館の美しい生き物たちの姿が見える。
いつもであればその優雅な姿に見とれるところだが、イヤホンから流れてくる不気味な音声のせいで、眺める余裕も少ない。イヤホンの声はささやくような暗いトーンで、恐怖感をかもし出している。
ルート沿いにはパネルが設置され、そのパネルにタッチペンを当てることで、音声ガイドから新しいストーリーが流れてくる仕組みだ。
■悲しくも恐ろしいプロローグ
<あらすじ>
人間の男に恋した人魚が、二本の脚を手に入れる。
しかし、陸に上がれる時間は1日だけ。
満月の晩に人魚は女友達に騙され、時間を誤ってしまう。
とたんに、人魚の身体には鱗が浮かび上がり、脚は一本の尾ひれに変わる。
その姿に愛した男性も友人も逃げまどい、人魚は人間に激しい怨みを抱く。
それから満月の夜になると、人魚は陸に上がって、かつて愛する男と、騙した女を探しているという…。
・・・・・・・
少しずつ新しいストーリーをイヤホンで聞きつつ、パネルを辿るように通路を進んでいく。水の中と陸を移動できる人魚だからこそ、水族館ではどんな所に潜んでいるか油断はならない。普段何気なく通り過ぎるような場所にも、人魚の存在を伺わせてくる。
会場を進んでいく事で、参加者は人魚と邂逅する。その姿は、まるでこちらの事を伺っているようにも思えた。愛する男性や、騙した女性が来場者の中にいないかどうか、探しているとでもいうのだろうか……。
■静かに這いよる人魚の姿
ホラー水族館の特徴は、恐怖がゆっくりと押し寄せてくることだろう。初めは遠くに感じられる人魚だが、だんだんと、確実に、来場者の近くへと移動してくる。
人魚の存在を強く感じさせてくれるのは「眼」だ。遠くで、そして近くで、彼女と目を合わせてしまった瞬間、「視認された」と感じてしまう。
もしあなたが会場に行って人魚に会えたのなら、ぜひ彼女の眼を凝視してみてほしい。とても恐ろしい姿の彼女だが、どこか悲し気な目に思わず感情移入してしまうかもしれない。
■恐怖の時間はまだまだ続く…
しかし決して油断してはいけない。奥に進むごとに、先に入った人たちの悲鳴が鳴り響く。人魚にまつわる物語もいよいよ佳境を迎え、壮絶な展開を迎えることになる。そして、ここまで世界観に浸ってきた参加者も、もはや傍観者ではすまなくなるかもしれない。
この段階になると、恐怖心は水槽一杯に溜まった水のようになっており、クライマックスで一気に溢れ出てくることだろう。
2017年のタイトルは「あやかしの人魚」。内覧会を取材した。
■タッチペンと音声ガイドを装着
静かでロマンチックなハズの「水族館」に悲鳴がこだまするイベント。恐怖の空間に足を踏み入れてみた。エレベータ―でサンシャインシティのワールドポートマートビル屋上に到着。すでに水族館の前には長蛇の列が。この時は並んでいる人たちの顔にも笑みが見える。
来場者が多い場合は7〜8名ぐらいずつまとまって入る。しかし、入ってから進んでいくペースはそれぞれなので、1人で行くとかなり怖い。
■癒しの水族館が恐怖の空間へと変貌
水族館でのホラーイベントという事もあり、会場はかなり薄暗い。そんな中を、水槽の灯りを頼りに、身構えながらも少しずつ進む。水槽の中には、サンシャイン水族館の美しい生き物たちの姿が見える。
いつもであればその優雅な姿に見とれるところだが、イヤホンから流れてくる不気味な音声のせいで、眺める余裕も少ない。イヤホンの声はささやくような暗いトーンで、恐怖感をかもし出している。
ルート沿いにはパネルが設置され、そのパネルにタッチペンを当てることで、音声ガイドから新しいストーリーが流れてくる仕組みだ。
■悲しくも恐ろしいプロローグ
<あらすじ>
人間の男に恋した人魚が、二本の脚を手に入れる。
しかし、陸に上がれる時間は1日だけ。
満月の晩に人魚は女友達に騙され、時間を誤ってしまう。
とたんに、人魚の身体には鱗が浮かび上がり、脚は一本の尾ひれに変わる。
その姿に愛した男性も友人も逃げまどい、人魚は人間に激しい怨みを抱く。
それから満月の夜になると、人魚は陸に上がって、かつて愛する男と、騙した女を探しているという…。
・・・・・・・
少しずつ新しいストーリーをイヤホンで聞きつつ、パネルを辿るように通路を進んでいく。水の中と陸を移動できる人魚だからこそ、水族館ではどんな所に潜んでいるか油断はならない。普段何気なく通り過ぎるような場所にも、人魚の存在を伺わせてくる。
会場を進んでいく事で、参加者は人魚と邂逅する。その姿は、まるでこちらの事を伺っているようにも思えた。愛する男性や、騙した女性が来場者の中にいないかどうか、探しているとでもいうのだろうか……。
■静かに這いよる人魚の姿
ホラー水族館の特徴は、恐怖がゆっくりと押し寄せてくることだろう。初めは遠くに感じられる人魚だが、だんだんと、確実に、来場者の近くへと移動してくる。
人魚の存在を強く感じさせてくれるのは「眼」だ。遠くで、そして近くで、彼女と目を合わせてしまった瞬間、「視認された」と感じてしまう。
もしあなたが会場に行って人魚に会えたのなら、ぜひ彼女の眼を凝視してみてほしい。とても恐ろしい姿の彼女だが、どこか悲し気な目に思わず感情移入してしまうかもしれない。
■恐怖の時間はまだまだ続く…
しかし決して油断してはいけない。奥に進むごとに、先に入った人たちの悲鳴が鳴り響く。人魚にまつわる物語もいよいよ佳境を迎え、壮絶な展開を迎えることになる。そして、ここまで世界観に浸ってきた参加者も、もはや傍観者ではすまなくなるかもしれない。
この段階になると、恐怖心は水槽一杯に溜まった水のようになっており、クライマックスで一気に溢れ出てくることだろう。