本田真凜【写真:Getty Images】

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2歳上の18歳、現全米女王チェンが脱帽「本当にアメージング。まるで朝飯前のよう」

 フィギュアスケートのUSインターナショナルクラシック(米ソルトレイクシティ)は16日(日本時間17日)、女子SP首位の本田真凜(関大高)がフリーで131.52点をマークし、合計198.42点で優勝。衝撃のシニアVデビューを飾った16歳に後塵を拝し、3位だった18歳の全米女王カレン・チェン(米国)は「本当に美しく、エレガント。朝飯前のようだった」と脱帽している。米スケート専門メディア「icenetwork」が伝えた。

 わずか1か月前に16歳を迎えたばかりの本田が与えた衝撃は、2歳上の地元の全米女王も脱帽するしかなかった。

 本田はトリノ五輪金メダルの荒川静香さんが演じた「トゥーランドット」をで舞い、冒頭の3回転ルッツを成功させると、大きなミスなく演技。空気が薄い標高1300メートルで体力で酸欠になりかけ、演技後はぐったりと倒れ込んだ。

 この迫真の演技に対し、記事では「現アメリカ王者のカレン・チェンは、素晴らしいパフォーマンスを披露したホンダに大きな感銘を受けることになった」と紹介。さらに、本人が称賛したコメントを伝えている。

認めさせた実力「本当に美しく、エレガント」「すべてにおいて華麗に見えた」

「彼女は本当に美しく、エレガントだった。氷の上を流れるその姿は、本当にアメージングだった。すべてにおいて華麗に見えた。それはまるで朝飯前のようだったわ」

 チェンは昨季の全米選手権でSP1位、フリー1位の完全優勝を達成。初出場となった世界選手権も表彰台にあと一歩に迫る4位に入賞した。いわば本田にとって実績では格上に当たる18歳を凌駕し、秘めた才能を認めさせた形だ。

 16歳にして氷上を支配し、華麗に舞った本田。演技後には「高地だったから、良いパフォーマンスを披露できるとは思ってもいませんでした」と振り返ったという。

 これからシニアで鎬を削るライバルに早くも実力を認めさせた本田。果たして、ここからどんな演技で世界を魅了し、戦っていくのか。今から楽しみでならない。