『障がい者』

近年、日本では障害者ではなく、『障がい者』と書くべきだといわれ、新聞などの表記も一部変わっています。

さまざまな背景があるものの、こういった風潮には「害という漢字が持つネガティブな意味合いを好ましく思わない人がいる」というのが、大きな理由の1つといわれています。

確かに、『害』という漢字には「傷つける」「損なう」「悪い状態にする」といったネガティブな意味合いがあります。

しかし、「表現をソフトにすればいいというものではない」「そもそも『障がい』とは、社会との関わりで障がいに直面している人という意味であって、身体に障がいがある人のことをいっているのではない」といった意見もあります。

※写真はイメージ

そんな中、くわがた(@ASD21785675)さんのツイートに大きな注目が集まっています。

投稿者さんの主張は、とてもシンプルです。

『障害』か『障がい』か、なんてどうでもいい。

決して珍しい意見ではありません。

しかし、投稿者さんには、さまざまな『障がい』を持つ家族がいました。

精神障がい者の父。聴覚障がい者の祖父(あるいは祖母)と兄(あるいは姉)。発達障がい者の子ども。

身近に、障がいを持つ家族がいる人間だったからこそ、投稿者さんの言葉は多くの人に響きました。

そして、ツイートの最後をこう締めくくります。

『障害』か『障がい』かなどということに時間を使うぐらいなら、障がい者本人のためになる支援の仕方や、公平な接しかたについて考えてもらいたい。

このツイートに、賛同のコメントが寄せられます。

表記なんて「どっちでもいい」という意見に賛成です。それよりも障がいを持つ人の仕事や社会生活への支援について議論するほうが有意義だと思う。ドキッとしました。確かに、呼びかたに大した意味なんてないですよね…勉強になります。呼びかたを押し付ける人は、それで「何かをやった気になってる」ように思う。それだけじゃ何も変わっていないのに…。

投稿者さんは、『障がい』と表記すべきではないと主張しているのではありません。

『障がい』と表記することを押し付ける人に対して「論点はそこではない」といっているのです。

『障がい』を持つ人が、暮らしやすい社会の実現…呼びかたの議論によって本当に必要なことが忘れられてしまうとしたら、これほど悲しいことはありません。

[文・構成/grape編集部]