都電荒川線の車内で行われた漫才ライブ(撮影:徳永裕介)

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笑いを乗せて、チンチン電車が走る──。東京の早稲田と三ノ輪橋を結ぶ都電荒川線で25日、車両1両を借り切って漫才ライブ「漫才バカ一代」が行われた。平日の昼間にもかかわらず観客25人が集まり、若手漫才コンビ7組が放つ笑いと共に、真夏の東京を走り抜けた。

 「漫才バカ一代」は所属事務所が違う漫才師らが立ち上げたイベントで、普段は劇場などで興行している。今回はファン感謝イベントとして、都電を借り切ってのライブとなった。夏休みということで肝試しや花火をテーマにしたネタを披露し、客らは腹を抱えて笑っていた。

 「漫才バカ一代」は楽しそうにやっているところが好きという高校生(18)と大学生(19)の女性は「閉鎖された空間なので、親近感があった」と振り返り、出演した漫才コンビ「米粒写経」のサンキュータツオさん(29)は「都内に住んでいてもチンチン電車に乗ったことがない人がいるのでは。街中の人の目に触れて恥ずかしいが、評判がよければ今後もやりたい」と話していた。【了】