大きな盛り上がりの声があちらこちらから漏れ伝わってくる「日本橋ストリートフェスタ2017」。日本屈指の電気街「でんでんタウン」が丸ごとコスプレ開場になってしまうという、国内最大規模のコスプレイベントだ。

大阪ならではの笑い要素がふんだんに盛り込まれた独自の盛り上がりを魅せるこの日本橋ストリートフェスタは、近年外国人観光客の“目的地”ともされている。もちろんカメラやスマホを片手に撮影をメインとした外国人観光客も多いのだが、コスプレイヤーとして参加する外国人観光客の多さも群を抜いている。

日本語が不慣れな外国人観光客も少なくないのだが、困っている素振りがあれば周囲の者がジェスチャーのみで交流を図ったり、積極的な声がけ、レイヤー撮影の順番を譲ってあげたりと実に暖かな雰囲気に会場全体が包まれている。

この日のためにフィリピンからやってきたという二人組の好青年に話を聞いてみると、「カワイイコスプレイヤーの写真を撮りにきました」というのだが、実際のカワイイレイヤーを前にすると「可愛すぎて声がかけられない。恥ずかしい」と後ろの方から撮影しているのみ。コスプレイヤーに許可を取り前の方の席を用意してあげると、頬を赤らめながら撮影する様子が実に初々しく思えた。

この日の「日本橋ストリートフェスタ2017」では、和製英語である「コスプレ」の語源が、コスチュームでプレイ「演じる」だけでなく、コスチュームでプレイ「楽しむ」であることを再確認した来場者も多かったのではないだろうか。