カリスマブラザーズのジョージさんにインタビュー

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大盛況で幕を閉じた「U-FES.TOUR 2016」。会場では、「U-FES.2017」の今秋開催決定が発表された。U-FES.TOUR 2016 in Tokyoを終えたばかりのタイミングで、カリスマブラザーズのジョージさんに話を聞いた。

【写真を見る】「すごく幸せな話をしてもいいですか?(笑)」と語るカリスマブラザーズのジョージさん/(C)樋口涼

――どうしてYouTuber(ユーチューバー)になったのですか?

「海外で生活をしている中で、『何かひとつやらなきゃ自分の中で納得できない』という気持ちがあって、最初はアメリカで起業しようと思っていたんです。アメリカは州によって法律が違ったりするので、登記の仕方とかいろいろ調べたんですけど、これは無理かなと行き詰まっていたときに、みのという今のメンバーに出会って、「お前、しゃべるの好きだからYouTubeやってみたら」と言われ、やってみようかなと思ったのがきっかけです」

――自信はあったんですか?

「僕がやり始めた頃は、(チャンネル登録者数が)100万人に到達しているクリエイターがほとんどいなくて、それを知ったときに『なんかいけるかも』って思ってしまったんですよね。なんの根拠もない自信なんですけど(笑)。『ユーチューバー、やりなよ!』ってみんなに言われて、『よし、明日カメラ買いにいこう!』って、次の日に速攻、一眼レフを買いにいき、その日の夜から動画を撮り始めました。ただ、最初はできないじゃないですか? だから、最初の1カ月は30本、毎日、動画を撮って編集するというルーティンと“体力”をつけようと考えて、YouTubeにはアップしないけど毎日動画を撮って編集していました。少しはみんなに見せられるようなものを創れるようになってからと考えて、最初は30日間練習をして、2015年1月から始めたという感じです。たまたま動画を投稿し始めた頃にUUUMネットワークというサービスが始まったのを知り、『これはいいタイミングだ』と考えて応募しました。『伝説の1期生』と言われているみたいです。同期の水溜りボンドと、そのときのUUUMネットワークからトップに上がったのはこの2組だけで、今は6期まであるんですが、『カリスマブラザーズと水溜りボンドは伝説です』って(笑)」

――実際にユーチューバーを仕事にしてみて、感じたことはありますか? ユーチューバーになる前に抱いていたことと違っていたことなどもあれば?

「やればやるほど、『動画を楽しんで創らないとつぶれるな』みたいな感じです(苦笑)。お仕事をいただくことも増えてくるし、イベントに出させてもらうことも増えるし、たくさんチャンスをいただくので、基礎に戻って“動画が楽しい”という気持ちを忘れないようにしないと、プレッシャーとか大変だなと。それが変わったこと、ある意味では、強くなったと思います」

――ずっと楽しみながらやれていると。

「僕、すごく飽き性なんですよ。だから楽しくないと絶対できない。『この飽き性が2年間もやっているの?』って母親が驚いてるくらいですから(笑)」

――なるほど(笑)。話は少し変わりますが、1月末のU-FES.東京公演を終えてみて、感想はいかがですか?

「すごく幸せな話をしてもいいですか?(笑)」

――もちろん(笑)。

「僕、2015年の第一回のときは舞台に立てなくて、会場の外に出ても誰からも見向きもされないくらいのクリエイターだったんです。でも、今回はイベントに出演することができ、歓声がすごくて本当にうれしくて、なかでも最後のハイタッチのときに、ひとりのファンの方が持っていたうちわに『幸せをありがとう!』というメッセージが書いてあって、それを見たとき、マジで泣きそうになりました。こっちこそ、ありがとうじゃないですか? 何かを伝えられて本当に良かったなと思って、泣きそうになりました。そのあと、スタッフさんとハイタッチをしたんですけど、そのときも幸せすぎて死にそうになりました(笑)。こういう感じでお客さんはハイタッチをしているんだなってことがわかったし、これだけの人がサポートしてくれているんだなと実感しました」

――泣いているファンの方も多かったですね。

「ずっと『泣くなー、笑顔で帰れ』って言ってたんですけど、そう言われると、また泣くみたいな。本当に幸せな光景でした」

――今はユーチューバーという言葉が市民権を得ていて、「将来なりたい職業」でも上位にあがるほどですが、今後、ユーチューバーを目指す人に向けてアドバイスをいただけますか?

「勧めないです(笑)。というのは冗談ですけど、ただ、何もわからないからこそできることってあるじゃないですか? 知ってしまうと、全力では勧められないというのもあるんですけどね(笑)」

――アドバイスを(笑)。

「YouTube、チャンネルを持っているってことは、テレビ局をひとつ持っているみたいなことだなと僕は思っています。自分で脚本も書くし、編集もするし、プロデュースもしてアクトもして、みたいな。自分の裁量で全部をこなしたいと思っている人には、すごくオススメだと思います。自分ですべてをコントロールできるのはすごく楽しいと思うし、エネルギーに満ち溢れている人、何かやりたいけど、何かを表現したいけど、どうしたらいいかわからないみたいな人は絶対にやったほうがいいと思いますね。自分でセルフブランディングもしていかなければいけないので、難しいけどとても勉強にもなるので、自分で何かを起こしてみたい、アクションしたいという人はやってみてほしいなと思います。あとは、やっぱり楽しむことですね」

――2017年の開催(U-FES.2017の今秋開催が決定。動画の世界観を楽しめる新たなイベント、「う祭」(うまつり)の春開催も決定)が決まりましたね。

「僕も発表されたときに驚いたんですけど、サプライズ感がすごかったです」

――クリエイターの皆さんにとってもサプライズ発表だったんですね。次回への意気込みはいかがですか?

「はい、次回も絶対に楽しいものになると思います。ユーチューバーを活用するイベントのノウハウは絶対にできてきていますし、僕自身にとっては次が本番かなと思っています」

――と言うと?

「今回はすべったりもしたので(苦笑)。ただ、盛り上げ方もそうですし、お客さんも慣れてきたところがあると思うので、毎回本気ですけど、僕にとって次はもっと本気。自分の中で納得できるパフォーマンスを披露したいです」【ウォーカープラス編集部/浅野祐介】