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 2018年の大河ドラマ『西郷どん』(NHK)の発表会見が今月2日に行われ、主演には鈴木亮平(33)が抜擢されることとなった。鈴木は身長186cmの体格で、これまでも徹底した役作りで評判を集めている。そのため早くもビジュアルに対する期待が寄せられていようだ。

 明治維新で活躍した西郷隆盛の生涯が描かれる本作は、原作が作家の林真理子(62)、脚本には『やまとなでしこ』(フジテレビ系)や『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』(テレビ朝日系)などを手掛ける中園ミホ氏(57)が担当する。

 当初一部報道では、主演には堤真一(52)が起用されると言われていた。しかし、それを堤サイドが断ったと伝えられるなど、様々な報道が飛び交うことになった今回の主演だが、そんな数多くの予選合戦のなかで浮上していたのがSMAP木村拓哉(43)と言われている。

 SMAP解散以降の放送となる本作に、木村が主演に選ばれるとなれば解散後の俳優業活動として良いスタートになる。一部では、ジャニーズ事務所がNHKへ猛烈なプッシュを行っていたという話もある。また、年末の『紅白歌合戦』(NHK)への出場についても、唯一木村だけは出場の意向を示していたと囁かれていたが、この話の裏に大河出演が絡んでいたとされている。結局は木村が起用されることはなかったが、それにはNHKとジャニーズとの間に残る“しこり”が影響しているとも言われている。

「木村はかつて大河ドラマ龍馬伝』(同)の主演オファーが来ていたものの断ったという話がある。木村がオファーを断った理由は、大河の撮影による長期拘束を嫌がったという自分本意な理由だったようです。そんなこともあり、NHKがいまだにジャニーズへの不信感を持っているようです」(芸能関係者)

 SMAP解散後は俳優として活躍していくことが濃厚な木村だが、現状のドラマ業界に受け皿がないという話が消えない。実際に、来年1月に放送されるTBSの日曜劇場枠での主演作も、未だヒロイン選びが難航しているようだ。

■もはや使い古された“キムタクブランド“

「一連の解散報道で付いてしまった悪いイメージによって、各芸能事務所が木村との共演を断っているようです。あまりにも決まらないヒロイン役には、日本の芸能界とはあまり関係のない海外の女優にオファーをかけようという話さえ出ているとか…」(前出・芸能関係者)

 かつては『ロングバケーション』(フジテレビ系)や『HERO』(同)など、出演すれば必ずヒットするという“キムタクブランド”で栄華を極めていた木村だが、SMAP解散後には、これまで同様の俳優活動ができるかさえ危ない状態だという。

「共演者が見つからないという段階で、ドラマ関係者は今後、木村を起用することに消極的になるでしょう。そうなると、ドラマ以外で活躍できる場所を模索するしかありません。一部では解散後、木村のバラエティ出演が増えるとも予想されている。メンバーで一番“潰しがきかない”木村ですが、もはやそんなことを言っている状況ではないようです」(芸能記者)

 SMAP解散後の木村にとって、まずは自身の現状を見極める「セルフプロデュース力」が大きな課題となりそうだ。

文・阿蘭澄史(あらん・すみし)※1974年滋賀県出身。フリー記者。某在京スポーツ紙の契約記者を経て、現在は週刊誌等で活躍中。主な著書に『真相!アイドル流出事件簿』(ミリオン出版)、『事務所をクビになった芸能人』(竹書房)、『芸能人のタブー』(宙出版)など。