SKE48高柳明音が出演する舞台「ReLIFE」。人気コミックの舞台化であり、高柳が演じる恋に奥手な女子高校生・狩生(かりう)は、アイドルオーケストラRY‘sの濱頭優とのWキャストとなる。

今回、「ReLIFE」について、そして今後のSKE48について高柳に話を聞いた。

-今回はWキャストとなります。

高柳
単純に稽古はどうやるんだろうっていうのはありますね。SKE48の活動もあり、稽古に頻繁に参加できないので、お互い役が出来上がった時くらいに、ようやく一緒に稽古も出来るんじゃないかなと思います。

-濱頭さんとの面識は?

高柳
パンフレット撮影で初めてお会いしました。

-Wキャストの相手は気になる感じですか?

高柳
どちらかというと狩生の親友役となる玉来(たまらい)役もWキャストで、SUPER☆GiRLSの渡邉幸愛ちゃんとGEMの森岡悠ちゃんなんですけど、この二人とは両方共演するのでそちらのほうが気になります。SKE48メンバーにアイドル好きがいて、この二人と共演すると話したら興奮していましたね!

-見どころは?

高柳
漫画と舞台でちょっとだけ話が違うのですが、漫画を読んで、アニメを見ている人ならば「あっ!」っていうセリフもあるので是非、原作、アニメファンの方にも見に来ていただきたいです。

-「ReLIFE」では、主人公が高校3年生に戻る設定です。高柳さんなら戻りますか?

高柳
戻りますね!ただ、SKE48の高柳としては戻りたくないです。この「ReLIFE」は人格も変わらずにそのままの状態で戻るんですね。だから、わたしがアイドル高柳明音で戻ってしまうと色々と制限があるので、普通の女子高生として通いたいですね。高校が女子校だったんですけど、今回の狩生は恋をしている役なので、高柳明音としてではないならば、恋をしたいです。高校生活をエンジョイしたいです。だから、一回事務所に高柳は失踪したって言う事実を作ってもらって、名前を変えて参加したいですね(笑)。

-今回の役どころは、バレー部副キャプテン、成績優秀、スポーツ万能、ツンデレ…自分と重なるところは?

高柳
激しくかぶるところと激しく違うところがありますね。成績優秀は…激しくかぶらない!

-激しく(笑)。

高柳
キャプテンはSKE48でもやっていたし、スポーツもずっとやっていたけど成績だけは残念ながら。

-先日、元SKE48松井玲奈さんの舞台を見に行ったと発表していましたが、刺激を受けました?

高柳
もう、男性陣の中で唯一の女性ってことも凄かったですし、運動量も凄かったです。今回の「ReLIFE」と演出家さんが同じなんですよ。

-岡村さんですね。

高柳
わたしも、この演出家さんと仕事するんだ…と思って。ただ、岡村さんには舞台稽古が始まる前にすでにお会いしていて、玲奈さんの舞台を見に行った時に、カフェで休憩していたんです。そしたら、すごく目が合う人がいるなと思って…。終演後に挨拶させていただいた時に、「さっきの喫茶店の子だよね?」って話になって。後から聞いたら「なんか芸能の子かな?」と思って頂いていたようです(笑)。

-岡村さんは川栄李奈、松井玲奈と来て高柳明音と「48」に関連していますね。

高柳
現役ではわたしが初めてなのかな?

-じゃあ、気合を入れて頑張らないとですね。

高柳
舞台で、これだけアイドルの方も多いのに知り合いが一人もいないんです。そういう経験も初めてなので、新たな気持で臨めるなと思います。

-高柳さん激しく人見知りですよね?顔合わせで緊張しますか?(取材日8月8日)

高柳
そうですね、激しく人見知りが出ると思います(笑)、舞台やるよりも顔合わせが一番緊張します!

-そういう緊張も48グループでは経験できない新鮮な体験ですね。

高柳
そうですね、みんなコンサートとかで顔は見ているし48グループでは緊張はしないかな…いやでも、後輩にも激しく人見知りしていますけど(笑)、もう10歳とか年が離れていると何を話したら良いのかわからないですよ。何考えているかわからなくて怖くて…。

-そんなSKE48は新曲を発売しました。

高柳
オルガンから始まるSKE48には珍しい重めのバラード曲なので、ある意味「涼しくなって」夏にはぴったりですね。

-『金の愛、銀の愛』は記念すべき20枚目のシングルとなります。

高柳
そうなんです。記念すべき20枚目のシングル!『金の愛、銀の愛』はダークなイメージの楽曲なんですが、一方でカップリングに収録されている『ハッピーランキング』は今年のAKB48選抜総選挙でランクインしたメンバーで歌っている果てしなく明るい曲なので、『金の愛、銀の愛』も『ハッピーランキング』も、どちらも聞いていただければ嬉しいです。

-陰と陽が半端無いんですね。

高柳
MV撮影を連続で行ったんですよ。『ハッピーランキング』の撮影をしてテンションが上がりきった翌日に、『金の愛、銀の愛』を撮影したので、落差が凄くて! SKE48の振り幅の凄さを見てもらえると思います。

-SKE48がピンチだという声が聞こえてきます。

高柳
まだまだ踏ん張りどころですね。今年のAKB48選抜総選挙では、あかりん(須田亜香里)が神7に入って、珠理奈さんも3位になったのは大きかったですけど、SKE48全体としては去年の第一党の座を守り抜けなかったし、やりたいこともたくさんあるのでそれをすべて叶えられないと、松井玲奈、宮澤佐江卒業後の新しいSKE48としてはまだまだですね。

-SKE48として近々での目標は?

高柳
私個人の想いとしては、アリーナツアーをやらせていただきたいです。全国ツアーと並行して。最近の大きな会場でのライブは、ガイシホール、その前は豊田スタジアム…そうなると、SKE48って大きな会場では誰かの卒業のタイミングでしか出来ないってことになるんです。大きいところで何箇所か回って、その土地のファンの皆さんが見に来ていただく…SKE48はやっぱりライブが一番だと思うんです。全国ツアーだと一部のメンバーになってしまうので、メンバー全員を見て頂けるステージをやりたいです。あと、レギュラー番組はどうしても欲しいです。乃木坂さんとか欅坂さんの番組見ると、色々なメンバーの素顔が見られるってスゴイなって。SKE48は泥臭いところもあって、中身を知ってもらえれば、きっと好きになってもらえると思うので…。SKE48のメンバーって、垢ぬけきれてないというか、手の届かない存在すぎず、共感を得られるのがいいところだと思うので、そういうところを発信できるレギュラー番組を持ちたいですね。

-ファンは、高柳さんからの発信をもっと待っていると想います。

高柳
最近は本当に言いたいこと全て言わせてもらってます(笑)、発信していって、意見の共感とか反発があってみんなが気持ちをぶつけあうことが大切だと思うし、わたしもファンの方にいただいた言葉で気づくこととか勇気をもらうこともたくさんあるので、ちゃんと発信してきたいですね。「ReLIFE」でも、主人公の海崎が、一度大人になっているからわかる事を含めて、若い高校の仲間に「今を全力で生きろ」って後悔しないようにやりたいことを全部やり切れって言ってくれるんです。それを、SKE48ではわたしがみんなに伝える立場だと思うので、メンバーみんなが後悔しないように、気持ちを伝えて、アイドルをやりきりたいなと思いますね。

【舞台ReLIFE】
原作:夜宵草
監修:夜宵草/comico/リライフ研究所
脚本:久米伸明
演出:岡村俊一
9月8日(木)〜19日(月・祝) サンシャイン劇場
9月24日(土)・25日(日) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
出演 小野賢章/荒井萌/杉江大志、小西成弥、瑛/高柳明音/渡邉幸愛、森岡悠、濱頭優/柴小聖/中村優一
※高柳明音・濱頭優、渡邉幸愛・森岡悠はそれぞれWキャスト
オフィシャルHP:http://www.relife-stage.com/