明日、6月5日は語呂合わせで「落語の日」。そして、6月第1月曜日にあたる6日は「寄席の日」です。そこで本日は、都内で「寄席」を気軽に楽しめる場所をご紹介します。

「寄席」は落語だけでなく講談、漫才、手品など、バラエティーに富んだ芸を堪能できる場所。敷居が高そう……というイメージを持つ人もいるでしょうが、たとえば、基本的にチケットは当日券のみなので予約不要。さらに、服装は自由なので、おでかけのついでや仕事帰りなどに、ぶらりと立ち寄れます。
また、昼・夜の2部構成のところがほとんどですが、基本的に客席への出入りは自由で、しかも昼・夜の入れ替え無し。木戸銭(入場料)3000円程度で、朝から晩まで1日いることができるんです。「寄席の日」は木戸銭の割引などを実施するところも多いので、チャンスですよ!

江戸風情が残る木造寄席!土曜日はワンコインの深夜寄席もあります

まずは、東京のど真ん中の新宿にある、江戸風情たっぷりの「新宿末廣亭」です。昭和21年に設立された寄席で、都内唯一の木造寄席でもあります。落語に漫才、奇術、曲芸、俗曲など、様々な「色物」を見ることができます。
館内は中央に117椅子席、左右に38ずつの桟敷席がある広い造りです。十日毎に、落語芸術協会と落語協会の二つの協会が交互に出演しています。

新宿3丁目の飲食店街に建つ木造建築は少し目立つ。

木戸銭は一般3000円で、昼の部は12:00〜16:30、夜の部は17:00〜21:00となっています。6月6日の「寄席の日」は入場料が半額の1500円になります。(学生・シニアとも一律)
また、毎週土曜日の21:30〜23:00にはなんと500円で楽しめる「深夜寄席」が行なわれています。全日全席自由の当日券のみなので、座って観たい場合は、開演1時間前には並び始めるのがおすすめです!

「新宿末廣亭」
住所:東京都新宿区新宿3-6-12
http://suehirotei.com/

浴衣・着物を着ていけば割引も! 芸人さんを間近に感じられる寄席

一方、池袋には「池袋演芸場」があります。こちらは1951年創業。92席の椅子席からなる、ちょっとコンパクトな造りで、どの席に座っても芸人さんの表情や息遣いが間近に感じられるのが特徴です。また、他の寄席と比べて1人の芸人さんの持ち時間が長めです。

JR池袋駅西口から徒歩約3分です。

こちらも、10日毎に落語芸術協会と落語協会の2つの協会が交互に出演しています。上席(1日〜10日)と中席(11日〜20日)は、昼の部が12:30〜、夜の部が17:00〜。下席(21日〜30日)は14:00〜、18:00〜で、中でも下席の夜の部は毎日、出演者が異なる日替りの特別興行になっています。木戸銭は上席・中席が昼夜ともに2500円、下席は昼の部2000円、夜の部は日ごとに金額が異なります。全体的に、価格がちょっとお安めなのがうれしい!
しかも、上席・中席は浴衣&着物を着ている人は500円割引になるなど、ユニークなサービスも実施中です。6月6日の「寄席の日」は木戸銭が半額1200円になりますよ。

「池袋演芸場」
住所:東京都豊島区西池袋1-23-1
http://www.ike-en.com/

ご飯を食べながら「寄席芸」を堪能

それでもやっぱり、本格的な寄席に行くのは緊張する……! という人は、まずはご飯を食べるついでに寄席に触れてみるのも手です。東京スカイツリーの足元、ソラマチにある「江戸味楽茶屋 そらまち亭」は、なんと店内に高座(ステージ)があり、お酒やお料理と一緒に寄席芸を楽しめるんです。

店内に高座(ステージ)があるユニークなお店。

寄席芸は1回30分で、平日は毎日18:30〜、土日祝日は18:30〜、20:30〜の2回行われています。高座を中心にしたテーブル席はもちろん、高座から少し遠いカウンター席には大型モニターがあるなど、どの席からでも芸をライブで楽しめるようになっています。

国産鶏とこだわり卵の江戸味噌黄金親子丼(1400円・税抜)

料理は、遠く徳川の時代から江戸の代表的な味として愛好されてきた、とろりとした甘みの「江戸甘味噌」を使ったものがイチオシ。ちなみに演芸場などの一般席な寄席だとアルコールはNGですが、こちらはあくまでも飲食店なので、お酒を楽しみながら観られるのも◎

「江戸味楽茶屋 そらまち亭」
住所:東京都墨田区押上1-1-2 東京スカイツリータウン ソラマチ 7F
営業時間:11:00-23:00
http://solamachitei.jp/