フランス代表選手は親善試合の開催を望まず…会長が独断で決定か

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 フランス代表の選手は、17日に行われる国際親善試合のイングランド代表戦の開催を望んでいなかったようだ。16日付のイギリス紙『タイムズ』などが報じている。

 13日にフランス・パリで起きた同時多発テロの影響で開催が危ぶまれた同試合は、FFF(フランスサッカー連盟)とFA(イングランドサッカー協会)の話し合いの上で両者が合意し、予定通り行われることとなった。

 しかし同紙によると、FFFのノエル・ル・グラエ会長が独断で開催を望んだとしており、選手やフランス代表を率いるディディエ・デシャン監督への相談は一切なかったと伝えている。

 マルセイユ所属のフランス代表MFラサナ・ディアラとアトレティコ・マドリードでプレーする同国代表FWアントワーヌ・グリエスマンは家族がテロに巻き込まれている。23名の全選手がチームに帯同しているが、そのうち何名かは試合の開催を望んでおらず、デシャン監督に代表からの離脱を申し出たという。チーム内では会長の判断に不満を示すとともに、不信感が募っているようだ。

 フランスとイングランドの国際親善試合は、17日にロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われる。