学生の窓口編集部

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テレビのバラエティー番組ではいじられることの多い、おとぼけタレントさんたちですが、その中にはすごい経歴の持ち主がいたりします。そこで今回は、テレビでのイメージと違って、実はすごい5人の芸能人を読者の皆さんにご紹介します。

中村玉緒

中村玉緒さんは、過去に『さんまのSUPERからくりTV』に出演していました。そのときの玉緒さんは、天然の言動でスタジオの笑いを取っていましたね。でも玉緒さんは芸人ではなく、女優さんです。家柄がすごく、親戚には歌舞伎界を代表する人がいます。

玉緒さんの父親は、昭和を代表する歌舞伎役者の二代目中村鴈治郎さんです。お兄さんは、現代歌舞伎の大看板・四代目坂田藤十郎さんです。その2人とも人間国宝なのが驚きです。

また、玉緒さんの夫は勝新太郎さんです。勝さんがはちゃめちゃな生き方をしていたために作った借金で、玉緒さんは大変苦労されたそうです。テレビ番組で明るく笑っている玉緒さんは、たくましい心の持ち主ですね。

蛭子能収

蛭子さんといえば、「ボートレース好きの中年のおじさん」というイメージを持たれる人も多いのではないでしょうか? しかし、蛭子さんの本業は漫画家です。

蛭子さんの漫画には、大槻ケンヂさん、山田花子さんや柄本明さんなど、芸能界にファンも多いのですが、単行本が絶版になりやすいため、なかなか漫画が手に入らないそうです。

蛭子さんの漫画の世界観は独特です。例えば、やたらと大量に人が死んだり、意味のない掛け合いが続いたりするので、読む人を選びます。そのせいか漫画の発表の場はマイナー誌がほとんどのよう。

テレビで見る印象ではすっとぼけた感じのおじさんですが、蛭子さんは、独特の作風を持つ漫画家さんなのです。

大野智

ボーッとしたキャラが印象的な『嵐』のリーダーの大野君。実は歌やダンスがうまく、ジャニーズ内でもその実力は認められています。特にダンスは「新人Jr.のお手本に」といわれるほど上手です。

24時間テレビ内で、大野君とコラボダンスを踊ったダンサーのケント・モリさんは「短いリハーサルしか取れなかったのに、本番でダンスを合わせてきたことにプロ意識を感じた」と語っていました。プロダンサーにそう言わせる大野君はすごいですよね。

他にも大野君には芸術方面の才能があり、絵やイラストが描けます。大野君は、24時間テレビ内でチャリTシャツを、現代美術家の奈良美智さんや、前衛芸術家の草間彌生さんとコラボレーションしてデザインしたことがあります。

大野君の才能は、この2人からも褒められていました。何をやっても器用にこなしてしまうのはさすがですね。

さかなクン

テレビで見るさかなクンは「ハコフグの縫いぐるみの帽子」をかぶり、驚くことがあると「ギョギョギョ!」と言います。その印象が強いので、変わったおとぼけキャラに見えますよね。でも実は彼もすごい人。

さかなクンは、昔アルバイトをたくさんしていたそうです。やっていたアルバイトは、水族館、熱帯魚屋、すし屋、魚屋など魚に関する仕事ばかりを選んでいたとか。素人時代に『TVチャンピオン』の「全国魚通選手権」で活躍したりと、そのころから魚に対する情熱と知識がすごかったようです。

彼はただ魚が好きなだけではなく、海に関する研究や啓蒙(けいもう)活動に貢献した「海洋立国推進功労者」として、2012年7月13日に「内閣総理大臣賞」を受賞しています。ちゃんとした実績もあるのです。

現在、さかなクンは全国各地に行って、講演会やトークショーをやっているそうです。魚についての知識を広める活動を続けているすごい人なのです。

具志堅用高

「ちょっちゅね」という口癖を芸人に物まねされて、よくいじられている具志堅さんですが、実は元プロボクサーです。

具志堅さんは、まずアマチュアのボクシング界で62勝3敗(50KO)というすごい成績を残しています。その後協栄ジムに入門し、プロに転向。その才能を発揮して、WBA世界ライトフライ級王者になりました。なんと防衛戦を連続13度も成功させています。生涯戦績 は24戦23勝(15KO)1敗、という素晴らしいもの。

防衛戦の3戦目から8戦目までに、6連続KOもしており、この記録は、今までの日本人世界王者の中で具志堅さんしか達成していません。

バラエティー番組で見る姿はとぼけたおじさんという感じですが、具志堅さんはものすごく強い人なのです。
いかがだったでしょうか? 今回紹介した5人の芸能人の印象が少しは変わりましたか?

(吉田ハンチング@dcp)