電車通勤のパパは、車を手放すべき! 年間70万円以上節約できる「ノーマイカー」のメリット

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車好きのパパ、でも週末しか乗らないなら手放す説得をしてみては?

 子育て夫婦にとってマイカーというのは必要なシーンも多い便利な存在です。しかし、お金がかかる存在でもあります。
車種や駐車場の条件などにもよりますが年間100万円かかっていることも珍しくありません。

「子育て」と「趣味」を両立するために、夫婦で考えるべき4つのプラン

しかし、「マイカーは当たり前」という思い込みや、「マイカーのお金はパパが出しているから家計とは無関係」といった考え方をしてしまうことで、実際にはどれくらいかかっているか考えたことがない人も多いと思います。

子育てを続けていく限り、お金はどんどんかかります。
高校と大学の7年間にはひとりずつ900〜1000万円のお金が飛んでいくといわれており、こどもが2人以上いる場合、家一軒買えてしまうくらいのお金がかかる計算です。

こどものお金の準備が十分でないと心配しているのなら、車を手放してもらうのも選択肢のひとつです。

特に、マイカーを運転するのは週末くらい、というファミリーであれば、マイカーを手放しても車に乗る生活をエンジョイしつつ、お金を節約できるかもしれないのです。

「車を持たないけど車に乗る」という不思議なカラクリのヒントは、近くのコインパーキングにあります。

カーシェアリングレンタカーならいろんな車種を楽しめる

明日、こどもと散歩することがあったら、近くのコインパーキングをチェックしてみてください。最近は1〜2台くらいレンタカーが置いてあり、「カーシェアリング」という看板やのぼりが立っていないでしょうか。

これはネット予約で手軽に利用できる「使いたいときだけ使う車」なのです。

車を借りるといえばレンタカーが思い浮かびますが、実際に車を受け取りに行ったり、返却をする手間が面倒だと思う人も多いと思います。
ガソリン満タンにして返すのも面倒なルールのひとつです。

カーシェアリングは自宅最寄りのコインパーキングに駐車されており、ネットの予約をしておけば予約時間にさっと乗るだけで利用できます。返却も自宅近くで終わりますので、利用時間的にはマイカーとほとんど変わりません。
(初回利用に際しては事前に会員登録を行う必要があります)

カーシェアリングならではのお得な利用料金設定も魅力です。

たいていのカーシェアリングでは15分刻みで利用時間を設定でき、早く返すと利用時間のみしか課金されないなど、タクシーより割安になることも多く、利用料金もリーズナブルです(詳細は各社異なるのでご確認を)。

また、ガソリン代や駐車場代、基本的な保険も利用料金に含まれていますので、車を持つために必要なランニングコストのほとんどが圧縮できることになります。

「ちょっと大型スーパーで買い物してくる」「病院との往復にだけ使いたい」というような利用にも気軽に使えるのです。まずはパンフレットを持ち帰ってみましょう。

マイカーを維持するより、時々借りるほうが割安になる可能性大

一般的なカーシェアリングは、少額の月額利用料金と利用時のレンタル料金の組み合わせです。

週に一度くらい、3〜4時間程度の利用であれば、月に1万円前後になります。

カーシェアリングが利用できなかったため、タクシーを利用したとしても月に2万円以内で収まることはほぼ確実です。

2万円以下であれば駐車場料金1月分くらいの費用で車を使えるようなイメージでしょうか。

考えてみると、車ってかなりのお金がかかる割に、実際に乗る時間は少ないものです。
一日の3分の1は寝ている時間ですから使わないでしょうし、残りの時間も毎日平均して数時間乗れば多いほうでしょう。

そう思うと、マイカーを維持するより、時々借りるライフスタイルに変えてみるほうが賢いやり方なのかもしれません。

駐車場、車の購入・維持費…年間100万円の節約も!?

マイカーについて必ずかかる費用をざっと上げてみましょう。

1. 購入費用

……軽自動車なら100万円、ファミリーカーなら200万円はかかるでしょう。
取得税等を考えると数割増しで考える必要があります。仮に7〜8年ファミリーカーに乗るとしたら、毎月2〜3万円の費用です。

2. ガソリン代

……最近はずいぶんガソリン代が安くなったものの、毎月0.5〜1.5万円くらいかかると思えばこれも大きな出費です(利用状況によっては、もっとガソリン代を使う人もいるでしょう)。

3. 車検費用、メンテナンス費用

……2年に一度の車検だけでなく、定期点検をしたり故障や修理があったりすればその都度費用がかかります。タイヤやバッテリー交換となると一気に費用がかかります。
平均的には月1〜3万円は見込む必要があります。

4. 自動車保険や自動車税

……車の種類にもよりますが、平均的に月0.5〜1万円はかかるでしょう。かといって削ることができない費用です。

先ほど指摘した駐車場代なども加味すると、平均的に月8〜9万円くらいはかかっているはずです。ちょっと高めであれば年100万円以上になることも珍しくありません。

なかなか年収が増えない中、ここにメスを入れてみるとぐっと家計が改善するかもしれません。

堅めに見積もっても年間70万円以上! 浮いたお金で何する?

堅めに見積もって、月に節約できるコストが6〜7万円程度であったとしても、年間にして72〜84万円もの貯金原資が確保できることになります。

これくらいの金額だと、ボーナスを丸ごと貯金することができるようなインパクトです。
もし、10年間同額を貯金できればこどもの高校と大学の入学金全額と、大学の学費全額くらいを確保することができます。

今まで行けなかった旅行の予算に年間10万円だけ取り分けておいてもいいでしょう。車を手放したことはガマンだけではありません。旅行の費用になれば家族にとってうれしいことにも変換できたわけです。
もちろん、マイカーを手放したとしても、必要ならレンタカーを利用すればいいのです。

浮いたお金の使い方はいくらでも考えられます。「車を手放してガッカリ……」ではなく、「車を手放したら、むしろスッキリして、使えるお金が増えた!」となれば理想的です。

毎月の家計が苦しくて余裕がないと嘆いているママさん、当たり前だと思っていたマイカー、手放してみることをパパさんと相談してみてはどうでしょうか。