レッドソックス・上原浩治【写真:田口有史】

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和田、小笠原、谷らベテラン選手の引退報道に「今年もこの時期が来たかぁ」

 レッドソックス上原浩治投手が、「日の丸を背負って共に戦った仲間」の相次ぐ引退報道を惜しんだ。

 シーズン終盤にさしかかり、日本では中日・和田一浩外野手、小笠原道大内野手、オリックス・谷佳知外野手らの今季限りでの引退が報じられた。谷は自身の口で引退を表明したことも伝えられている。

 これを受け、ブログを更新した上原は「今年もこの時期が来たかぁ。中日の和田さん、オリックスの谷さん…。引退の情報が耳に入ってきました。小笠原さんも?? 日の丸を背負って共に戦った仲間が…」と綴った。

 和田、小笠原、谷とは2004年のアテネ五輪で日本代表のチームメートとして戦った。和田、小笠原は2006年の第1回WBCでも共にプレーし、世界一に輝いている。

右手首骨折で離脱中も、来季へ向けて「まだ辞めるわけにはいかない!」

 また、和田と谷は3学年上で、小笠原は2学年上。40歳にして衰えを見せない上原だが、「残念だけど、いずれ自分にも訪れるわけで…」と複雑な胸中も明かしている。

「歳上の選手が本当に少なくなってきた。まだ同級生で頑張ってる奴もいるから、まだ自分も辞めるわけにはいかない! いまは怪我で試合に出れない悔しさはある。でも来年も契約を残してるんだから、どうにかして来年こそは…」

 右手首骨折で今季絶望となっている右腕は、来季の復活を固く誓った。

 すでにプレーオフ進出は絶望的なレッドソックスだが、上原の離脱直後に代役としてクローザーを任された田澤純一が不調でセットアッパーに戻るなど、絶対守護神の穴は埋まっていない。「焦っても仕方ない。まずは怪我してる箇所をちゃんと治すことやね」と誓う上原の完全復活が待たれている。